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神戸と上海における国際都市の形成過程と将来像及びその文化的背景に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 05045011
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分大学協力
研究機関神戸大学

研究代表者

初瀬 龍平  神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (40047709)

研究分担者 陸 徳明  復旦大学, 経済研究中心, 副教授
加藤 弘之  神戸大学, 経済学部, 助教授 (70152741)
五百籏頭 眞 (五百旗頭 真)  神戸大学, 法学部, 教授 (10033747)
宮下 國生 (宮下 国生)  神戸大学, 経営学部, 教授 (60030714)
藤原 克己 (藤原 克巳)  神戸大学, 文学部, 助教授 (00135964)
魚住 和晃  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (30112072)
胡 令遠  復旦大学, 日本研究中心, 講師
沙 似鵬  復旦大学, 研究生院, 副教授
沈 関宝  復旦大学, 兼任講師
奥林 康司  神戸大学, 経営学部, 教授 (90030717)
筧 久美子  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (80031342)
項 杏林  復旦大学, 外文系, 副教授
釜谷 武志  神戸大学, 文学部, 助教授 (30152838)
陸 士清  復旦大学, 中文系, 教授
山田 敬三  神戸大学, 文学部, 教授 (90038498)
張 濟順  復旦大学, 歴史系, 講師
安井 三吉  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (50031357)
鈴木 正幸  神戸大学, 文学部, 教授 (80107987)
劉 豪興  復旦大学, 社会学系, 副教授
黄 美真  復旦大学, 歴史系, 教授
根岸 哲  神戸大学, 法学部, 教授 (90030618)
陳 建安  復旦大学, 世界経済研究所, 副教授
CHIN Kenan  Associate Professor, World economic research center, Fudan University
SHIN Kanpo  Part-time lecturer Fudan University (Associate Professor) the department of Soci
沈 浩  復旦大学, 日本研究中心, 助理研究員
孟 祥生  復旦大学, 日本研究中心, 副主任
張 済順  復旦大学, 歴史系, 講師
中村 一雄  神戸大学, 経済学部, 教授 (20030661)
長谷川 善計  神戸大学, 文学部, 教授 (50030507)
鄭 励志  復旦大学, 日本研究中心, 教授
研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード国際都市 / 神戸 / 上海 / 文化 / 経営 / 経済 / 未来像 / 世界システム / 文学 / 外国語教育 / 日中文化交流 / 日本語教育 / 日中合弁企業 / 投資環境
研究概要

(1)日本における神戸市と中国における上海市を、近代世界システムのなかで欧米諸国の東アジア進出に伴い、その過程で生み出された両国における代表的国際都市ととらえ、両都市の形成と発展につき、両者を比較しながら、人文科学(歴史学、文学、社会学、文化学)、および社会科学(国際関係論、政治学、法律学、経済学、経営学)から学際的かつ多面的に、それらの形成過程、将来像、経済的背景、文化的背景を明らかにし、その全体像と歴史的意義をとらえようとした。
(2)当該年度は3年間の最終年度として、全体的に最終的意見調整、総括に重点におき、研究分担者は個別の研究テーマを追求するとともに、合同シンポジウムを、10月に神戸大学で日本の研究分担者を中心として、そこに中国側の研究分担者が2名参加して開催し、11月に復旦大学で中国の研究分担者を中心として、そこに日本側の研究分担者が2名参加して開催し、研究報告と総合討論をおこなった。あわせて、神戸大学、復旦大学研究分担者各2名が、それぞれのテーマに応じて上海・同周辺、および神戸・同周辺を調査し、また関係資料の収集に当った。
(3)10月の合同シンポジウムで主な論点となったのは、(1)浦東を中心とする長江流域経済圏と、神戸をとりまく関西経済圏との有機的結合であり、とくに地震後の神戸復興のために、神戸港を中心として両者の結合をはかる具体的方策、(2)近現代に上海市を中心として中国文化が発展してきたのに対して、残念ながら神戸市を中心とする日本文化は形成されてこなかったことの確認と、それとの関連で日本の国家形成と国民文化の形成が東京1極集中であったことの意味、である。また、復旦大学研究分担者は、地震後まだ復興がはじまったばかりの神戸市を実地に調査し、それを通じて神戸市の文化・経済・経営の形成の条件(正、負)を確認し、地震からの復興が、神戸市だけでなく、上海市の将来にも深く関係していること(上記(1)の論点)を再確認した。
(4)11月の合同シンポジウムで主な論点となったのは、(1)2年まえと比較しても発展の著しい上海経済の現状と、それが含んでいる問題点(インフラ、都市生活、緑化、文化的影響)、(2)近代において日本文学と中国文学が上海を媒介として交流し、相互に影響し合ったことの意義、である。神戸大学研究分担者は、1両年の上海市・周辺部の急速な変貌を視察し、その文化・経済・経営が発展しつつも重大な矛盾を含んでいることを確認した。とりわけ、浦東地区の発展ぶりが国際関係と深く関係していることを再確認するとともに、そこに形成されつつ超近代都市はもつ脆弱性(バブル経済)を指摘した。
(5)両シンポジウムにおいて、最後に国際都市の未来像を展望する総合討論をおこない、また本年度が、共同研究の最終粘度に当るので、研究成果の公表について打ち合せをおこない、日本語で研究成果を公刊する方針を決定した。
(6)本年度を含めて、共同研究で確認されたことは、(1)近代世界システムと欧米諸国の東アジア進出が、日本と中国に国際都市神戸と上海を生み出す歴史的条件となったこと、しかしその国際的、国内的条件によってメガ国際都市・上海と、ミニ国際都市・神戸が生れたこと、(2)1980年代の開放改革後、再び国際都市として成長してきた上海は、その急速な経済的発展に対して、法的整備(破産法)、国内資本形成、市民社会形成が追い付いていないこと、(3)1995年の地震によって、神戸市と長江経済圏は海運能力の開発などで新しい結びつきを必要としていること、(4)中国は政治、経済、文化などで各中心をもつ多中心国家であるのに対して、日本は東京中心の単一中心国家であること、(5)そのひとつの表れとして、上海は中国文芸、出版の中心であるが、神戸はファッションの発信基地であっても、文化の国家的中心ではあり得ないこと、ここにメガ国際都市とミニ国際都市の違いを生む国内条件の違いの一つがあること、(6)経済については、関西経済圏としても、神戸港としても、かなりの独自性をもち、上海、長江経済圏のカウンターパートである得ること、(7)上海と、神戸あるいは関西との間には、文化的交流の輪が歴史的に強力であったこと、(8)今日でも、神戸大学と復旦大学の間には留学生の交換、また復旦大学からの交換教授の受入れが進んでおり、このことは、両都市の国際化にとっても重要であること、である。

報告書

(3件)
  • 1995 研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 初瀬龍平: "国際都市の文化と経済" 三嶺書房, 300 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ryuhei Hatsuse (ed.): Sanrei Shobou. Economics and Culture in Kobe and Shanghai (in Japanese), 300

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 加藤 弘之: "内陸地域:開発の現状と展望" 中央公論(増刊中国ビジネス総点検). 増刊号. 118-128 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 安井三吉: "神戸の中国人社会" 兵庫県国際交流協会編『アジア・太平洋の人と暮らし』(南窓社). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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