研究課題/領域番号 |
05101004
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
化学系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
京極 好正 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (90012632)
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研究分担者 |
阿久津 秀雄 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60029965)
甲斐荘 正恒 東京都立大学, 理学部, 教授 (20137029)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
260,000千円 (直接経費: 260,000千円)
1996年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1995年度: 71,000千円 (直接経費: 71,000千円)
1994年度: 87,000千円 (直接経費: 87,000千円)
1993年度: 88,000千円 (直接経費: 88,000千円)
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キーワード | 安定同位体標識 / 多次元NMR / 固体NMR / 核酸 / 蛋白質核酸複合体 / NOE / 二面角 / 立体特異的 / 異種核多極子2次元相関 / 立体特異的重水素化 / ホリディ構造 / 内部回転角 / 多次元核磁気共鳴 / 異種核双極子2次元相関 / 選択的標識 / 蛋白質-核酸複合体 / 分子認識 / 核酸構造 / 多次NMR / 高分解能NMR / 糖の二面角 / NOEの精度 / 固体HOHAHA / 動的構造 / プリンヌクレオシド醗酵法 / T7RNAポリメラーゼ / 2次元相関スペクトル / 固相合成 |
研究概要 |
核酸の安定同位体標識、すなわち全炭素、窒素または特定の部位の炭素、窒素原子^<13>C、^<15>Nに置きかえ、それに加えて、立体特異的に糖の水素原子を重水素に置きかえたヌクレオシドを化学合成する方法を確立した。これを原料としてモノマーユニットを合成し、化学的な方法で、特定の塩基配列を持ち、標識化されたDNA、RNAオリゴマーの合成を行った。 これらの標識化合物を用い、^1H、^<13>C、^<15>N、^<31>P間の直接スピン結合を介しNOEによらない連鎖帰属法を確立した。そのためにいくつかのパルスシーケンスが考案された。これらは蛋白質の異核種多次元NMR法に匹敵するものである。 帰属をもとに、まず種々のJから各二面角α-ζ、χを求める方法を確立した。これによって数少ないNOEと組み合わせて、重合度の低いオリゴマーでは立体構造を規定できた。しかし、高分子量になるとJが利用できない場合が生じるので、NOEを精度高く、また複数の条件下で得たNOEをすべて用いる方法を考案した。 固体状態の試料に対しては、今回はすべての炭素、窒素核を標識した試料について、双極子結合の距離依存性を利用して、もっとも短距離の共有結合スピン対の交差ピークを生じさせ、それにもとづいて全シグナルを帰属する方法を世界に先駆けて開発した。さらに複数部位の標識下で各核間の距離測定を、また2面角を求める方法を考案した。 比較的高分子量の核酸に対して全標識した試料を作ることをヘアピン形RNAについて行い、その立体構造を決めた。また部分的に特定の位置に標識した試料の合成を行い、特異な構造をとる核酸や蛋白質複合体中の核酸に対して、曖昧さの無いシグナルの帰属と、構造上の情報を得ることが出来た。
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