研究課題/領域番号 |
05102001
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
物理系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 俊一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90029471)
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研究分担者 |
勝本 信吾 東京大学, 物性研究所, 助教授 (10185829)
大塚 洋一 東京大学, 低温センター, 助教授 (50126009)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
184,000千円 (直接経費: 184,000千円)
1995年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1994年度: 47,000千円 (直接経費: 47,000千円)
1993年度: 124,000千円 (直接経費: 124,000千円)
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キーワード | 微小トンネル接合 / クーロン閉塞 / 量子抵抗 / 2次元アレイ / K-T転移 / 2次アレイ / KT転移 / 超伝導絶縁体転移 / 帯電効果 / 微粒子膜 |
研究概要 |
平成5、6、7年度の3カ年にわたって遂行した科学研究費補助金(特別推進研究)による「I電子帯電効果の研究」は所期の成果を上げ、終了した。 当初計画にあげた14のテーマの内、8テーマについては研究を完了した。6テーマについてはその成果をふまえてさらに研究を続行中である。以下に主な成果を列挙する。 1.常伝導微小単一トンネル接合においてクーロン閉塞が出現する条件は、トンネル抵抗が普遍値h/e^2よりも大きいことであることを確かめた。 2.1.の条件が満たされていても、外界との間のインピーダンスがh/e^2よりも小さいときには、クーロン閉塞は消滅することを示した。 3.超伝導微小単一トンネル接合において有限のジョセフソン電流が存在するための条件は、トンネル抵抗が普遍値h/4e^2よりも小さいことであることを確かめた。この場合も外界との間のインピーダンスは大きな影響を与える。 4.トンネル抵抗が十分に高い、常伝導および超伝導微小トンネル接合の2次元アレイにおいて、電荷Kosteritz-Thouless転移の前兆を観測した。それを用いて実効的な転移温度を求めた。 5.超伝導微小トンネル接合の2次元アレイにおいて、超伝導・絶縁体転移を観測し、この2相の相境界を決めた。 6.4.と5.の結果を使って、温度・トンネル抵抗・帯電エネルギーの3次元相図を求め、理論と比較してよくあうことを示した。 7.上の4.、5.、6.と同様の実験を微粒子膜の試料で行い、類似の結果を得た。乱れた系と規則的な系の顕著な差異は見られなかった。
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