研究課題/領域番号 |
05151025
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 恭一 東京医科歯科大学, 医学部・第一病理学教室, 教授 (70110492)
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研究分担者 |
渡辺 英伸 新潟大学, 医学部・病理学第一講座, 教授 (70037381)
服部 隆則 滋賀医科大学, 病理学第一講座, 教授 (70079721)
寺田 雅昭 国立がんセンター研究所, 所長 (10124421)
田原 栄一 広島大学, 医学部・病理学第一講座, 教授 (00033986)
喜納 勇 浜松医科大学, 医学部・病理学第一講座, 教授 (60010211)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
1993年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
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キーワード | 胃癌 / 癌遺伝子 / 癌組織発生 / 遺伝子異常 |
研究概要 |
胃癌が発生・進展過程において獲得する遺伝子異常や特異な増殖・浸潤機構に関して、以下の研究成果を得た。従来、腸型分化癌の前癌病変と考えられてきた腸上皮化生粘膜にすでにP53遺伝子異常が存在することを見いだした。また新たな胃の前癌病変としてペプシノーゲン変異幽門腺、腺窩上皮過形成の存在を明らかにした。胃癌の進展過程に於いては、EGF familyであるAmphyregulimあるいはKGF・bFGFとK-samI・IIを介したautocrine・paracrine機構が癌細胞の増殖に重要なことを明らかにした。さらに胃癌細胞の増殖に関与する新たな遺伝子としてerkに相同なチロシンキナーゼをクローニングした。癌細胞の浸潤過程では、urokinase type plasmin activatorの発現量やDNAのploidy patternが浸潤能と強く相関することを明らかにした。これらの知見は分化型癌に関するものが多く、発生転機の異なる未分化型癌の遺伝子異常を体系化すること、そしてこれまでに得られた多くの知見を胃癌の実地医療に有効に活用していくことが今後の課題となった。
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