研究課題/領域番号 |
05151050
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
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研究分担者 |
江見 充 癌研究会, 癌研究所, 研究員 (90221118)
小川 浩 愛知みずほ大学, 人間科学部, 教授 (80073138)
有吉 寛 愛知がんセンター, 部長 (50151189)
馬場 正三 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40107818)
佐々木 正夫 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (20013857)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1993年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
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キーワード | 高発がん家系 / 乳がん / MDC遺伝子 / APC遺伝子 / P53遺伝子 |
研究概要 |
発がんの遺伝的制御機構を明らかにする目的で、我国における高発がん家系の実態調査、検体収集ならびに家族性家系大腸ポリポーシスおよび乳がんを対象とした遺伝子解析を行った。日本における小児がん登録を調査し、先天異常を伴う小児がん症例について試料提供に関するアンケート調査を行い、先天異常合併例および家族歴陽性例の検体収集体制を整えた。一方、成人がん登録の調査により、全症例の約0.3%が高発がん家系由来であることを示し、このうち胃がんを多発する家系内の胃がん、肺小細胞がんを合併した症例でp53ゲノム遺伝子変異を検出した。一方、高発がん家系を対象としたがん組織および家族を含めた血液試料の収集を行っている。家族性大腸ポリポーシスにおけるAPC遺伝子変異の位置と臨床像との比較検討から、眼底色素沈着を伴う症例では577〜1309コドンの変異を有することを明らかにした。乳がん細胞のクロナリティをX染色体のメチル化を指標に検討した結果、前がん病変および乳がん組織とも起源が単一細胞と考えられることが明らかになった。一方、乳がんあるいは卵巣がんにおける第17染色体長腕のヘテロ接合性を検討し、それぞれの約40%に欠失が認められるが、その共通領域は17q21.3と17q25.1〜q25.3の2箇所であることを明らかにした。さらに17q21.3領域の構造をコスミドマーカーを用いて詳細に検討し、乳がん650例中の2例において、サザン法で再構成・増幅異常を示す領域を同定し、ここに新しい遺伝子(MDC遺伝子)を見出した。
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