研究課題/領域番号 |
05151055
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
伊東 信行 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00079956)
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研究分担者 |
樋野 興夫 (財)癌研究会癌研究所, 実験病理部, 部長 (90127910)
津田 洋幸 国立がんセンター, 研究所, 部長 (10163809)
森 秀樹 岐阜大学, 医学部, 教授 (70021433)
江角 浩安 国立がんセンター, 研究所, 支所長 (70160364)
岡田 茂 岡山大学, 医学部, 教授 (20033201)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
1993年度: 20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
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キーワード | 前がん病変 / 潜在がん / 顕在がん / 分子病理 / 実験動物 / 発がん / がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 |
研究概要 |
伊東はヒトc-ha-ras遺伝子を導入したtransgenic mouseを用いて、6-nitrochrysene誘発の肺腫瘍の癌遺伝子差異を検討し、肺腫瘍及び前胃腫瘍で導入したras遺伝子の変異を認めた。岡田は鉄-NTAによる腎癌発生過程においてTGF°alphaの発現を蛋白並びにmRNAレベルで認めた。江角はラット大腸のaberrant cryptの分子病理学的位置づけについて検討し、BrdU及びPCNAでの検討の結果、aberrant cryptは正常部位に比較して強い増殖能を示す細胞集団であることを示した。森はMAMおよび1-HAQO誘発ラット大腸癌のKi-ras exon 1,2及びp53 exon4から8の点突然変異の有無を検討し、55個の腫瘍のうち1つのみではあるがp53 exon 8で変異を見出した。津田はENU誘発のラット脳腫瘍と腎芽腫及びDMN誘発の間葉性腎芽腫についてras及びp53の点突然変異の有無について解析し、何れも1,2例に変異を認めたのみであった。樋野は遺伝性腎癌ラットの戻し交配ラットを作成し、リンケージ解析用にDNAを抽出し、原因遺伝子がラット染色体10番に局在することを見出した。その他の研究分担者として泉はLECラットの肝、腎腫瘍の癌遺伝子変異を検討し、自然発生腫瘍にはいずれも変異を認めなかったが、EHEN誘発肝腫瘍の1例にp53遺伝子変異を認めた。井内はウレタン投与により誘発したマウス肺腫瘍のK-ras遺伝子の活性化を検討し、肺病変の初期に必ずしもその変異は生じないことを示した。日浅はラットの可移植性甲状腺癌のKi-rasの点突然変異の検索を行い、16例中3例のcodon12に変異を認めた。
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