研究課題/領域番号 |
05151070
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)微生物化学研究会 |
研究代表者 |
石塚 雅章 (財)微生物化学研究会, 化学療法研究所, 副所長 (80159722)
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研究分担者 |
早川 洋一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (20208606)
及川 勉 東京都臨床医学総合研究所, 化学療法部, 主任研究員 (40120141)
小宮山 寛機 北里研究所, 研究部, 次長 (00106676)
井本 正哉 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (60213253)
岡田 信子 国立がんセンター研究所, 生物学部, 主任研究員 (70194363)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
22,500千円 (直接経費: 22,500千円)
1993年度: 22,500千円 (直接経費: 22,500千円)
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キーワード | 制癌物質 / 癌抑制遺伝子 / 情報伝達系 / 血管新生 / 活性化酸素 / 転移 / 細胞外マトリックス / 血小板産生 |
研究概要 |
癌化学療法を発展させるためには新しい制癌剤の開発が望まれている。そのためには進歩の著しい研究分野の成果を基に、制癌物質の探索を行なうことが重要である。本年度は以下の研究成果を挙げた。癌遺伝子によって癌化した細胞の増殖を特異的に抑制するアザチロシンによって誘導されたリバータント細胞に発現したCa結合蛋白質の遺伝子であるCa-31を、c-Ha-rasでトランスフォームしたNIH3T3細胞に組み込んだところ、リバータント細胞が誘導されることを明らかにした。多剤耐性癌細胞にM-CSF遺伝子を導入することによりtumorigenicityの低下することを見いだした。細胞情報伝達系に重要なチロシンフォスファターゼの阻害物質が癌細胞にアポトーシスを誘導することを明らかにした。血管新生阻害を標的に制癌物質を探索し、微生物生産物ラディシコールにその作用を見いだした。ラディシコールは卵漿尿膜の血管新生を200ng/eggで阻害し、その誘導体ジパルミトイル・ラディシコールは自家癌および移植癌の増殖を抑制することを見いだした。細胞内に活性化酸素を産生させ癌細胞を選択的に障害させる物質を微生物産物中に探索し、3種の新規物質を発見した。これらの物質の細胞障害活性は活性酸素消去物質ジチオスレイトールで抑制され、その効果が確かめられた。癌転移阻害物質を癌細胞の細胞外マトリックスへの接着阻害物質の中に探索し新規物質サイトスタチンを発見した。本物質はB16黒色腫細胞の実験転移を著明に抑制した。活性化T細胞に結合しリンフォカイン産生を増強するコナゲニンが制癌物質によって減少した末消血中血小板数を正常化し、各種制癌剤の効果を改善することを明らかにした。
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