研究課題/領域番号 |
05151073
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
高橋 利忠 愛知県がんセンター, 研究室, 副所長 (00124529)
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研究分担者 |
中山 睿一 岡山大学, 医学部・寄生虫, 教授 (60180428)
西村 孝司 東海大学, 医学部・免疫, 助教授 (30143001)
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部・核医学, 教授 (10115800)
益子 高 東北大学, 薬学部・遺伝子薬学, 助教授 (30157200)
日野田 裕二 札幌医科大学, 第1内科, 講師 (10165128)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1993年度: 15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
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キーワード | モノクローナル抗体 / 細胞障害性T細胞 / 主要組織適合抗原複合体結合ペプチド / イディオタイプネットワーク / バイスペシフィック抗体 / 養子免疫療法 / 画像診断 / アンチセンスDNA・RNA |
研究概要 |
初年度の主たる成果は次の様である。 1.皮膚に発現させたマウスTL抗原を免疫原とし、細胞障害性T細胞(CTL)株を得た。多くはCD8型でalphabetaT細胞レセプターを発現していた。CTL活性は抗TL抗体で阻害されたが、抗H-2抗体では阻害されず、認識エピトープはH-2分子により提示されていないことが示された。(高橋) 2.マウス放射線誘発白血病RL♂Iの固有抗原に対するCTLの認識するペプチドの解析を試み、RL♂I酸抽出物より標的細胞を感作する分画を得た。本分画に含まれるペプチドの1つをエドマン分離し、アミノ酸配列を決定した。(中山) 3.ヒト肝がん、卵巣がん等の自家がんに反応するT細胞株を混合培養法により樹立した。またメラノーマ抗原MAGEペプチドに選択的に反応するT細胞株をMAGE発現DH5alpha株を抗原刺激とする混合培養法により樹立した。(伊東) 4.イディオタイプネットワークの治療への応用を検索するため、抗CEA合成ペプチドモノクローナル抗体(Abl,P1-356)を免疫原とし、抗イディオタイプ抗体(Ab2,M315)を作成し、更に抗・抗イディオタイプモノクローナル抗体(Ab3,11B2)の作成に成功した。(日野田) 5.がん遺伝子産物を標的とする免疫療法として、抗c-erbB2産物とCD3抗体を組み合わせたバイスペシフィック抗体を作成し、抗CD3と1L-2で活性化した末梢リンパ球存在下での腫瘍障害活性並びにヌードマウス移植ヒト腫瘍系での抗腫瘍活性を観察した。(西村) 6.抗体の腫瘍集積性に関しては、抗CEA抗体のヒト型キメラ抗体を作成し、^<99m>Tc標識後、大腸がん患者に注入し検討した。その結果マウス抗体より副作用が少なく安定性が高いことが明らかとなった。(遠藤) 7.アンチセンス療法の標的である増殖細胞関連抗原gp125の重鎖のcDNA(ラット)を単離した。また抗gp125抗体はパラフィン切片を染色出来ないが、染色可能とする抗体修飾法を開発した。(益子)
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