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HTLV-I.Rexの細胞相同体cDNAの性質

研究課題

研究課題/領域番号 05152061
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

志田 壽利  京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (00144395)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1993年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードRex / HTLV-I / cDNA / eIF5A
研究概要

抗Rex抗体と交差する蛋白質をコードする遺伝子、又、核酸プローブを用いてlow stringentな条件で釣り上げたclonesを機能的にRexと相同であるかどうか調べたが、いづれもnegativeであった。そこで、機能を基にクローニングするため以下の2つのアプローチを行った。
1.Rexの細胞側コファクターの同定:Rexはコファクターと一緒に働いていると考えられている。機能的なRex相同体はRexと同一のコファクターと相互作用しているはずである。そこでまずコファクターを同定することを試みた。そのためにRex及びHIVにおけるcounterpartであるRevのdominant-negative mutantの作用機能を分析した。その結果、標的RNAと結合できないRexのmutant(TAgRex)が、細胞側コファクターを取り去ることによりRex/Revの作用を制御していることを明らかにした。次にこの抑制を解除する因子を検索したところ、翻訳開始因子eIF5Aが見つかった。このことはeIF5AがRex/Revのコファクターであることを示す。そこでeIF5Aとの相互作用を指標に、Rexの細胞相同体のスクリーニングを開始する予定である。
2.発現クローニング法の工夫:Rex/Revは標的RNAと結合する領域とコファクターと結合する領域に分けられる。そこで、RevのRNA結合領域(技術的な理由でRevを用いた)とのfusion蛋白としてcDNAが発現できるようなクローニングベクターを構築した。次に分泌型のHIVのEnvをRev依存的に発現するレポータープラズミドを作った。数ngのRev発現プラズミドとコトランスフェクトすることによりEnvの生産が認められた。これはcDNAライブラリーのスクリーニングに耐える鋭敏さである。活性化されたT細胞よりRNAを抽出し、cDNAライブラリーを作成し、スクリーニングを開始している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Schmelz.,B.Sodeik.,M.Ericsson.,E.J.Wolffe.,H.Shida.and G.Griffiths.: "Assembly of vaccinia virus:the second wrapping cisterna is derived from the trans Golgi network." J.Virol. 68. 130-147 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kannagi.,S.Matsushita.,H.Shida.and S.Harada.: "Cytotoxic T cell response and expression of the target antigen in HTLV-I infection." Leukemia. (In Press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 志田 壽利(編集 服部 俊夫): "エイズ研究の最先端(基礎から臨床へのup-to-dateな分子医学)" 羊土社, 11 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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