研究課題/領域番号 |
05152112
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道薬科大学 |
研究代表者 |
吉沢 逸雄 北海道薬科大学, 薬学部, 教授 (80088864)
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研究分担者 |
伊藤 慎二 北海道薬科大学, 薬学部, 助手 (80137447)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 6-ヒドロキシエストロジェン / エストロジェン硫酸抱合体 / 修飾ヌクレオシド / DNA損傷 |
研究概要 |
本研究は、6-ヒドロキシエストロジェン6-サルフエ ートが究極発癌性物質となり得るか否かを確認するものである。 研究成果 1.6-ヒドロキシエストラジオール(6-OH-E)の6位サルフエ ートにDNA修飾能があるか否かを予想するために、6alpha-OH-E,PAPS及びアデノシンをラット肝サイトゾール存在下でインキュベートしたところ、付加体を生成した。この付加体は、別途合成品との比較から、N^6-〔エストラジオール-6beta-イル〕アデノシンと確認された。2.修飾ヌクレオシドの同定に必要な標準品は、6-アミノエストラジオールと6-クロロ置換ヌクレオシドのカップリングによる方法で合成を試み、N^6-〔エストラジオール-6-イル〕アデノシン及びN^6-〔エストラジオール-6-イル〕デオキシアデノシンのそれぞれの6alpha及び6beta体4種を得ることが出来た。 研究の考察・反省・展望 6alpha-OH-EがPAPS存在下でアデノシンと付加体を形成したことから、6-ヒドロキシエストロジェンの6-サルフエ ートにはDNA修飾能のあることが予想される。今後、6-OH-Eの6-サルフエ ートによるDNA損傷の確認、及び6-OH-Eが癌原性物質となり得るか否かを確認する必要がある。 6-OH-Eが癌原性物質となり得ることが確認されるならば、諸体液中の6-OH-Eの分析により、乳癌診断のスクリーニングの実用化も可能となろう。
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