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ヒトDNAミスマッチ修復機構の解明とその発がんへの関与

研究課題

研究課題/領域番号 05152121
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関日本医科大学

研究代表者

岡崎 太郎  日本医科大学, 医学部, 教授 (30060354)

研究分担者 池島 三与子  日本医科大学, 医学部, 講師 (30246938)
島田 隆  日本医科大学, 医学部, 教授 (20125074)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードDNAミスマッチ修復 / DNA修復遺伝子 / DNA修復蛋白質 / 遺伝情報維持 / 葉酸脱水素酵素遺伝子
研究概要

ヒトDNAミスマッチ修復蛋白質1(MRP1)遺伝子は、葉酸脱水素酵素遺伝子の89bp上流に存在し大腸菌のDNAミスマッチ修復遺伝子であるMutSとの相同性が高く、ミスマッチ部位を認識してDNAミスマッチ修復の開始段階に必須な蛋白質をコードすると考えられる。今年度はMRP1蛋白質の精製とgel retardation assayを用いたDNA結合特異性の検討を行なった。
MRP1蛋白質の全域をbaculovirus発現系により大量に発現することに成功したが発現産物は不溶性であった。塩酸グアニジンにより可溶化し次に尿素に置換しさらに段階的に尿素を除くことにより可溶化に成功した。この蛋白質画分を用いて抗体産生及びgel retardation assayの検討を行なっている。一方MRP1蛋白質C末側27%とマルトース結合蛋白質の融合蛋白質を大腸菌で発現させると可溶性蛋白質として大量に発現された。
HeLa細胞の核抽出液とミスマッチを有するoligonucleotideをインキュベートするとミスマッチに依存したretarded bandが見られた。このretarded bandは核抽出液をあらかじめMRP1蛋白質に対する抗体とインキュベートすると中和された。このことは、MRP1蛋白質がミスマッチ部位の認識に関与していることを示唆する。しかし、上記のBaculovirus発現系あるいは大腸菌で発現させたMRP1蛋白質を用いてgel retardation assayを行なったがretarded bandは見られなかった。assay法についてはさらに検討が必要である。
当教室において遺伝子の単離されたMRP1蛋白質の研究は、分子レベルでの機構が解かっていないヒトDNAミスマッチ修復機構の解明のための有力な出発材料になると思われる。今後もMRP1蛋白質の精製及びDNA結合特異性の検討、in vitro DNA修復系の確立及びMRP1蛋白質に対する特異抗体添加効果の解析よりMRP1蛋白質の機能を明らかにしたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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