研究課題/領域番号 |
05152135
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
野田 亮 財団法人癌研究會, 癌研究所・ウイルス腫瘍部, 部長 (30146708)
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研究分担者 |
木下 専 財団法人癌研究會, 癌研究所・ウイルス腫瘍部, 研究員
秋山 暢丈 財団法人癌研究會, 癌研究所・ウイルス腫瘍部, 研究員
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1993年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | Krev-1 / rsp-1 / リバータント / MSX-2 / ras |
研究概要 |
1.Krev-1遺伝子はGARやdominant negative変異を持つras遺伝子と共同してv-Ki-rasトランスフォーム細胞(DT細胞)に強いリバータント誘導活性を示す事が分かった。また、ロイシン・リピート構造を持つ蛋白質をコードする別のトランスフォーメーション抑制遺伝子rsp-1も同様にKrev-1の活性を促進することが分かった。 2.パン酵母CDC24遺伝子をrasトランスフォーム細胞で過剰発現させたが、明らかな影響は認められなかった。 3.新しくデザインされた〓ファージ型発現ベクターを用いてヒト線維芽細胞(MRC-5)cDNAライブラリーを作成し、これをDT細胞にトランスフェクト後、培養シャーレへの接着性が増したフラット・リバータントを単離するという方法によって2クローンのリバータント誘導性cDNA(長さ3kbと1.8kb)を得た。構造分析の結果、一方(CT192)は新規の蛋白質を、またもう一方(CT124)はホメオボックス蛋白質の一種、MSX-2(Hox-8とも呼ばれる)のカルボキシ末端部分をコードしていることが判明した。ヒト胎盤ライブラリーより単離した全長のMSX-2cDNAは、鶏筋原細胞をトランスフォームする活性を示したが、CT124にはそのような活性は見出せなかった。一方、NIH3T3細胞やDT細胞においては、全長MSX-2遺伝子の生物活性は認められなかったのに対し、CT124とアンチセンスMSX-2遺伝子にリバータント誘導活性が検出された。興味深いことに、多くのヒト上皮系腫瘍由来細胞株において、MSX-2遺伝子の高発現が見出された。
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