研究課題/領域番号 |
05152143
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
石井 俊輔 理化学研究所, 分子遺伝学研究室, 主任研究員 (00124785)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | がん遺伝子 / 白血病 / myb / インヒビター |
研究概要 |
c-mybプロトオンコジーン産物(c-Myb)は特異DNA配列に結合する転写活性化因子である。c-Mybの中央部に存在するロイシンジッパー構造を壊すと、c-Mybの転写活性化能、細胞がん化能が顕著に上昇することから、この部位にインヒビターが結合することを推定していた(Kanei-Ishiiら、PNAS,1992)。本年度はc-MybをプローブにしてcDNA発現ライブラリーをスクリーニングし、インヒビターのcDNAクローニングを得た。Lassin(leucine zipper associated inhibitor)と名付けたインヒビターは68kDの蛋白質で3つのロイシンジッパー構造を持ち、LassinがMybに結合するとMybのDNA結合が阻害されることが明らかとなった。またLassinはMyb以外の転写因子にも作用する可能性が示唆された。一方Mybはロイシンジッパーを介してダイマーを形成し、ダイマーはDNAに結合ができないことが示され、Myb自身がインヒビターとして作用するnegative autoregulationの機構があることも明らかとなった。
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