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医療における高度技術の実態と再評価

研究課題

研究課題/領域番号 05201201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関旭川医科大学

研究代表者

松岡 悦子  旭川医科大学, 医学部, 助教授 (10183948)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード出産 / 助産院 / 周産期死亡率 / 医療技術 / 安全性
研究概要

助産所で分娩を希望した1107人のロウリスクの女性と、病院での分娩を希望した1320人のロウリスクの女性の妊娠中から出産後6日目までの結果を比較した。その結果、周産期死亡率を初めとしてすべての項目で助産所のグループの方が良い結果がでた。項目ごとの数値は最初の方が助産所で、2番目の方が病院である。周産期死亡率(1.8、3.8)、帝王切開(1.17%、6.97%)、早産(2.2%、4.3%)、低体重(3.9%、5.8%)、弛緩出血(4.3%、16%)、児の異常(4.16%、8.9%)。助産所は正常な出産のみを扱い、異常なケースを病院へ転送するのであるが、今回の調査で妊娠中に異常がでて病院へ転医となった率は2.89%であり、分娩中に搬送された率は2.72%、また分娩後児が病院へ搬送された率は3.2%であった。妊娠中異常と診断されて転送になった女性の内53%は自然に出産し、28%は帝王切開になっている。それに対して分娩中に搬送された女性は70%が自然に生まれ、13%が帝王切開になった。また児の異常に関しては、妊娠中転送された女性の内68.8%は児に異常がなかったのに対し、分娩中に転送になった人たちでは90%の児に異常がなく、さらに分娩を助産所で終了した場合、96.8%の児に異常がなかった。このようなことから、助産所では妊娠中に正常と異常の見極めを的確に行い、正常産のみを扱うように心がけていることが分かる。また2件の周産期死亡も、妊娠中に異常と判断されて病院へ転送されたケースの中で生じており、このような結果からロウリスクの妊娠に関しては、助産所は病院と比べても安全な出産場所であるといえる。助産所が病院より良い結果がでた理由としては、助産婦によるケアの継続性、出産を急がせないこと、自由な分娩姿勢をあげることができよう。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松岡悦子: "母子の文化人類学" 地域看護学講座・母子地域看護活動. 4巻. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 松岡悦子: "助産院の安全性を考える-1107人の調査結果から-" 旭川医科大学紀要. 第15号. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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