研究課題/領域番号 |
05201203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
濱田 隆士 放送大学, 教養学部, 教授 (60012366)
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研究分担者 |
正路 徹也 東京大学, 工学部, 教授 (40011093)
高野 穆一郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (90012426)
綿秡 邦彦 立正大学, 経済学部, 教授 (70012333)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1993年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 種の絶滅 / 生物進化 / 極からの融氷水 / 極前線 / ポリチオン酸 / 噴火活動の予知 / 楽観的資源 / 悲観的資源 |
研究概要 |
当該研究は、重点領域研究「高度技術社会のパースペクティブ」の一環をなし、計画研究2を分担するものである。全体研究が主として高度科学技術社会を社会学的に解析するものであるのに対し、本研究では、人間側からではなく地球自然側からみた地球環境問題として捉えているところに特色がある。具体的には、研究者4名が各専門分野の立場から地球事象の変動をとりあげ、その結果がヒト社会といかに結びついているかについて吟味した。 濱田は、生物変動と地球環境との相互作用のうち、最もラディカルな形である種の絶滅について地史・古生物学的解析を行ない、絶滅は生物進化の重要な一局面を担う通常事態であり、特殊事情として過大に扱われる危険性を指摘した。またヒト属は他の全ての地球型生物と異なった生態系をもつ、〓に特殊化し進化の袋小路に入った存在であることを明かにした。 綿秡は、南極周辺海域における極前線の海様観測結果から、極からの融氷水の混入率を見積ることに成功し、最近では470Gt/年の淡水が極前線を北に押していることを明かにし、海流分布、ひいてはグローバル気象要因として重要な意義を持つことを指摘した。 高野は、ロシアとの共同研究によるカムチャッカ火山の調査結果を、従来から継続観測をしている草津白根と比較し、ポリチオン酸の増減を分光分析を用いて正確に求め、噴気活動の推移と大きな関係があることを見出し、さらに噴火活動の予知にも貢献できることを論じた。 正路は、地球資源の評価に新機軸を導入し、鉱石の品位と集積鉱量との関係を求め、臨界品位を境に、楽観的資源と悲観的資源とに分けられることを示した。具体的には金、銀、ウランは前者、亜鉛は後者に属すことが明かにされた。
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