研究課題/領域番号 |
05202108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉田 光雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (10028334)
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研究分担者 |
小無 啓司 園田学園女子大学, 文学部, 助教授 (20161953)
黒上 晴夫 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20215081)
佐賀 啓男 放送教育開発センター, 助教授 (30196109)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1993年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 映像情報 / データベース / ファジィ理論 / ハイパーテキスト / 遠隔教育 / 教育実践 |
研究概要 |
(1)データベース構築のアルゴリズムに関する研究 前年度までに、ファジィ理論を応用して、あいまいなキーワードからでも検索の可能なデータベース構築に関する基礎的研究を行ってきたが、本年度はそれをさらに発展させ、一例として音楽の聴取印象から曲名、作曲家などの検索が可能なデータベースを構築した。このアルゴリズム(ファジィ演算・推論のプロセス)は映像情報へも応用することが可能である。また、社会調査結果の映像化データベースとしては、グラフィックス機能の充実した統計(数式)処理にパッケージ(SAS、Mathematica)を用いて、システムを構築する方法を検討した。また似顔絵による表情データベースに関しては、検索用語の拡大化を図った。 (2)教育場面における映像データベースの応用に関する研究 「大学での教材となるハイパーテキスト型映像データベースの開発と評価」については、金沢市内の小学校と滋賀大学附属中学校の教育実践を記録したビデオ映像を整理し、ビデオディスク化を完成させ、また実践に伴う記録、研究物等を整理し、ビデオディスクと連動させてハイパーカードのスタックを作成し、さらに、それらを大学教育学部の学生に視聴させ、そこからの学習を評価した研究をまとめた。 次いで、「海外学術調査成果の統合的映像データベース化」については、当該調査に含まれる、学生・チューター対象の質問紙調査および面接調査、ならびに、特定プロジェクトの現地調査および文献・先行研究調査等の結果を整理し、ハイパーカード上のスタックとして開発する作業を進行させた。また、これらをすでに作成したパキスタンの遠隔教育に関するものと統合し、インタラクティブな映像データベースとして開発中である。これまでの成果については、「National Educational Computing Conference;NECC'93」において発表した。 さらに、小学校一年生の生活科において利用するため、子どもたちが入力する映像をそのままデータベースとして保存し、授業で活用するシステムを構築した。すなわち、自己表現を支援するために映像を活用するシステムを準備し、教育実践の場に応用した。
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