研究課題/領域番号 |
05204101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松原 望 東京大学, 教養学部, 教授 (20000185)
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研究分担者 |
奥井 智之 亜細亜大学, 教養部, 助教授 (80192524)
岸野 洋久 東京大学, 教養学部, 助教授 (00141987)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 戦後日本 / 非連続性と連続性 / 国際依存 / 運命 |
研究概要 |
「戦後らしさ」を研究する前提として、「戦後」そのもの定位をすべきという問題意識に基づき、「戦後」の概念規定を行った。クラウセヴィッツの「戦争は他の手段をもってする政治の継続(延長)である」を借用して、戦前の戦争と戦後の平和との間には非連続性よりも連続性が卓越するという見解に基づきつつも、なお戦後的主体性という概念の有意味性につき議論し、一同のなかで理解を深めた。さらに、戦後論を村上泰亮らの著作を論評する形で簡単なサーベイした。その結果、広く行われているウォルフレンらの戦後日本政治経済体制批判を、むしる正面から受けとめることの必要性を確認した。 また「日本史としての戦後史」に理念的に連なる日本史の5場面を通史的にあげ、戦後を記述するキーワード(平和、恋愛、金銭、数量、国際依存)の解説を行い、今後の統計分析の基礎概念とした。さらに、社会の変化と人間の関係につき「運命」のとらえ方の類型を文学作品の分析を通して抽出し、その分析上の有効性につき検討した。 また、実証分析の方法およびそのケース・スタディーとして、戦後社会経済史の中で、長らく経済成長の牽引役であった大衆消費、なかんずく自動車産業の今時の生産・輸出の低迷とその影響を産業連関表により分析し、今後の実証分析の端緒とした(3月刊)。その中で、戦後の農地改革と自作農設置が農村に莫大な購買力を生みだしたことに触れ、今後分析すべき一つの分野を提示した。
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