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海底遺跡の深度と分布を海水量荷重効果理論値と掘削法に基づいて探査する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05205101
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

前田 保夫  山形大学, 教育学部, 教授 (20219281)

研究分担者 長岡 信治  長崎大学, 教育学部, 助教授 (80244028)
中田 正夫  熊本大学, 理学部, 助教授 (50207817)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1993年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワード海底遺跡 / 遺跡探査 / 縄文時代 / ハイドロアイソスタシー / 西九州の遺跡
研究概要

研究課題の仮説を実証する野外調査地に海底遺跡の多い西九州地方の熊本県から長崎県にわたる北緯33度に沿う海岸地帯を選定して、ボーリング調査を中心とする地質調査を実施した。われわれの仮説では調査地東端の熊本県玉名平野では縄文前期貝塚は1〜2mの高さにあり、西端の長崎県五島列島福江では-1〜2mの深度に分布する東高西低の地殻変形をなす。以下にボーリング調査の結果を示す。
玉名平野の臨海部では-20mの年代は9千年前と測定され、湾奥部の尾田貝塚の前方の水田では、6300年前のアカホヤ火山灰が0.5mの海成層中に認められ、海成層の上限は約2mである。長崎県森山町海岸低地の1.3mの年代は5150年前と測定され、潮位差を差し引いても海成層の上限は現海面を上回ることが確認できた。諌早市の筒井宗方貝塚は2.8mであるが、近接する海成層の上限は2mであった。大村湾に面する長崎県大村市溝陸では、-12mの年代は7450年前で、海成層の上限に近い0.4mの年代は2965年前を示した。近接する浜田遺跡の海成層中から曽畑式土器が0.6〜1.2mの高さから出土している。長崎県三和町宮崎では海成層の上限はほぼ0mであるが年代測定はまだ行っていない。長崎県五島列島岐宿町奈切では-11mの年代は7070年と測定された。以上のように今年度の調査地域における縄文前期の海面高度をみると、ほぼ仮説に近い観測値を示すことが判明しつつある。今後はこれらの観測値に基づいて縄文早期〜前期の海岸線の復元を行うとともに、その古地形図上に遺跡分布をプロットし、海底遺跡探査の基礎資料としたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 中田正夫・前田保夫ほか: "ハイドロアイソスタシーと西九州の水中遺跡" 第四紀研究. 33(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-03-31   更新日: 2016-04-21  

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