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重度自閉症の言語訓練と認知機能の形成への援助

研究課題

研究課題/領域番号 05206101
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

小林 重雄  筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30006902)

研究分担者 加藤 哲文  土浦短期大学, 保育科, 助教授 (90224518)
肥後 祥治  筑波大学, 心身障害学系, 助手 (90251008)
渡部 匡隆  筑波大学, 心身障害学系, 助手 (30241764)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード自閉症 / 対人認知 / 見本合わせ
研究概要

自閉症児は社会的な刺激に対する認知に問題があることが示唆されている。ここでは、そのうちの年齢に焦点を当てて、自閉症児において対人認知とそれに基づく対人行動の形成と評価の条件を検討することを目的とした。
課題は、パーソナル・コンピュータにより制御された見本合わせを用いた。刺激は、大人、中学生、幼稚園生の顔写真を用いた。
対象児は、見本刺激として提示された顔写真に対し、その刺激に対応する年齢群の刺激を比較刺激から選択することが必要とされた。3刺激間の見本合わせ訓練を実施することによって、未訓練刺激においても同一年齢群に基づく見本合わせが成立することが示された。次に、顔写真に関する命名反応の制御について検討した。まず顔写真に対応する名前を形成した後、単一刺激セットに含まれる3つの刺激(大人・中学生・幼稚園児)に関して、年齢群に対応する呼称を形成した。つまり、大人に対して「さん」、中学生群に対しては「くん」、幼稚園児群に対しては「ちゃん」であった。その結果、単一セットに対する呼称が、セットBおよびCに対して、未訓練で成立した。
以上の結果、行動観察では困難であるとされていた自閉症児の対人認知が、見本合わせ課題を通じて示された。また、年齢に応じた反応は、見本合わせで形成された同一年齢クラスを通じて、未訓練の写真刺激に対しても転移した。これにより、自閉症児が年齢という概念を持ち、さらにそれによる社会的行動の制御の可能性をもっていることが示された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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