研究課題/領域番号 |
05206108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 日本福祉大学 (1995-1996) 京都大学 (1993-1994) |
研究代表者 |
久保田 競 日本福祉大学, 情報社会科学部, 教授 (30027479)
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研究分担者 |
子安 増生 京都大学, 教育学部, 助教授 (70115658)
山本 淳一 明星大学, 人文学部, 助教授 (60202389)
下條 信輔 東京大学, 教養学部, 助教授 (70183837)
糸魚川 直祐 大阪大学, 人間科学部, 教授 (90027962)
鹿取 廣人 帝京大学, 文学部, 教授 (80012300)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
79,400千円 (直接経費: 79,400千円)
1996年度: 12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1995年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1994年度: 22,500千円 (直接経費: 22,500千円)
1993年度: 25,500千円 (直接経費: 25,500千円)
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キーワード | 遅延反応 / 前頭連合野 / エピソード記憶 / 言語発達障害児 / コザル / 自閉症 / 潜在記憶学習 / チンパンジー / キヤバ / サル / 学習障害児 / 刺激等価性 / 障害児 / 脳発達 |
研究概要 |
環境との交互作用の研究は、可成りの成果を挙げて修了することが出来た。第4年度の業績は、補完的な結果が多くなった。久保田は、アカゲザルの前頭連合野の発達が、生後3-4カ月のシナプス過剰形成期に起こること、及びGABA抑制機構が関与することを確実に示した後、GABA抑制機構がどの様に発達していくかを、か前頭連合野性の学習課題(遅延反応)の学習の過程で、GABA抑制の阻害剤を前頭連合野に与えて、学習の発達がどうかわるかを調べた。学習成績が80%を越えるようになると、GABA抑制が確実に働いているが、それ以下では効果がはっきりしなかった。このことからシナプス過剰形成期には、興奮性結合も、抑制性結合もも同時に発達すると考えられる。鹿取は、言語発達遅滞児に身振りサイン、音声を教え、交信行動の構造化の過程を調べ、記憶負荷の影響を吟味した。糸魚川は、老齢雌ニホンザルで遅延反応の学習成績が25--34歳になると低下することを示した。下条は、再認とエピソード記憶の発達を調べ、初語発話との相関を見いだした。無籐は、18カ月児への抑止的介入が主体性理解に阻害的に働くが、理解が進んでいる児では母親を巧みに利用していたことを見いだした。山本は、発達障害児に前言語的交信行動を、環境条件の整備により、学習させることに成功した。辰巳は、ウェルニッケ失語で音節理解の障害の性質を調べ、発現モデルを提案した。子安は、3-4歳幼稚園児の認知課題学習の性質を調べた。
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