研究課題/領域番号 |
05207108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
加藤 剛 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (60127066)
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研究分担者 |
泉田 英雄 筑波大学, 芸術学系, 講師 (70203057)
深見 純生 摂南大学, 国際言語文化学部, 助教授 (40144555)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 植民地都市 / 東南アジア / 社会史 / バタビア / ジャカルタ / インドネシア |
研究概要 |
本研究の狙いは、東南アジアの植民地都市、なかんずくオランダ領東インドのバタビアを対象として、東南アジアの地域性の形成論理に関するモデル構築の可能性を探ろうとするところにある。 上記の目的を達成するため、平成5年度は研究組織の各メンバーによる資料収集を遂行するとともに、全メンバーが参加する研究会を数回開催した。資料収集については、(1)摂南大学が所蔵する文献『政庁要覧』より、バタビアの都市行政機構、行政規則に関するデータのコンピューター入力化に努めた、(2)東京大学工学部には、バタビアに関する地図および建築関係の文献が所蔵されており、その一部複写に努力した、(3)今世紀初頭からバレ・プスタカ(文字どおりには「図書局」)によって出版されたインドネシア語小説の収集も試みたが、挿絵の重要性に鑑み、初版本を探したところ、東京外国語大学図書館に数冊所蔵されていたのを除き、初期の目的を遂げることができなかった。(3)の問題をいかに克服するかは、来年度に課せられた課題である。 研究会は、年度をつうじて四回開催した。それぞれの総合タイトルは、「東南アジア海域世界:スールー地域」「植民地都市の行政・言語・政治」「植民地都市の建築空間」「植民地文学の映す都市」は、毎回三人の話題提供者を招き、泊り込みで行った。研究会には、研究組織のメンバーだけではなく、外部からの話題提供者や出席者を募るよう努力し、この点では、小さいグループながら充実した研究会をもつことができた。上記研究会以外に、研究打ち合せ会を一回、他班との合同研究会を二回開催している。 総じて、満足のいく研究活動を遂行することができ、来年度のまとめに向けての見通しも明るい。
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