研究課題/領域番号 |
05207201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 二郎 京都大学, アフリカ地域研究センター, 教授 (30027495)
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研究分担者 |
松田 素二 京都大学, 文学部, 助教授 (50173852)
重田 眞義 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助手 (80215962)
高村 泰雄 京都大学, アフリカ地域研究センター, 教授 (30026372)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | アフリカ / 地域研究 / コンフィギュレーション / 農耕民 / 牧畜民 / 狩猟採集民 / 都市民 / 地域性 |
研究概要 |
初年度の研究対象として、ボツワナの狩猟採集民サン、ザンビアの焼畑農耕民ベンバ、ケニア北部の牧畜民トゥルカナ、エチオピア西南部の農耕民アリ、およびナイロビ市内の都市生活者について、各分担者が長年にわたって蓄積してきた現地調査による一次資料をもちより、環境、生業、経済、文化、社会、政治などの各項目ごとに整理を進めた。狩猟採集民、牧畜民、農耕民については、それぞれの環境に対応した生業様式や政治・経済システム、生活世界をとりまく自然への認知体系、価値観の異同を比較検討し、伝統的な各地域社会の個別性と多様性を正確に把握、分析したうえで、それぞれの地域社会に通底するアフリカ的特性を抽出した。アフリカの都市生活者は、地域の農村や牧畜社会とのつながりを緊密に保ちながら出身地域ごとに集団を形成し、集住している場合が多くみられる。そうした人びとを対象として、集団間の社会制度や文化、世界観の異同をひとつの都市空間の中で比較し、異民族集団の比較検討のための1つのモデル・ケースとした。上記のような2つのアプローチから、地方の伝統的生活様式と都市生活との連続面と断絶面を見極めることにより、原型的な地方特性およびアフリカ的都市文化の特色を明らかにした。上述の研究を遂行するに際して、以下のテーマで3回の研究会を開催した。 「アフリカのコンフィギュレーションを求めて:地域研究とはなにか」 「アフリカ地域研究の手法と歴史的視点:東・西アフリカの事例から」 「生態人類学と地域研究:アフリカにおける地域性の形成をめぐって」
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