研究課題/領域番号 |
05209207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小宮 三四郎 東京農工大学, 工学部, 教授 (00111667)
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研究分担者 |
平野 雅文 東京農工大学, 工学部, 助手 (70251585)
福岡 淳 東京農工大学, 工学部, 講師 (80189927)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 金 / 核酸塩基 / ヒドロキシメチルホスフィン / 制ガン作用 |
研究概要 |
われわれはこれまで三級ホスフィンを配位子とする金錯体の制ガン活性に注目し、いくつかのトリアリールホスフィンの金錯体を合成し核酸塩基との反応について検討してきた。本研究では錯体の水溶性向上を目的とし、トリヒドロキシメチルホスフィンを配位子とした金錯体の合成および核酸塩基との相互作用について検討した。クロロ(トリヒドロキシメチルホスフィン)金錯体はクロロ(シクロオクテン)金錯体とトリヒドロキシメチルホスフィンの反応から得た。この錯体は硝酸銀の存在下でグアノシン、アデノシンおよびシチジンと反応し、これらが一分子金に配位した新しい錯体ニトラト(核酸塩基)(トリヒドロキシメチルホスフィン)金を与えることが分かった。また、金に配位した核酸塩基は遊離の核酸塩基と速く交換していることがNMRから明らかとなった。反応の平衡定数から金に対する核酸塩基の配位力はシチジン>グアノシン>アデノシンの順であることが分かった。これらの三級ホスフィン金錯体への核酸塩基の配位においては、エントロピーとエンタルピーの間に強い補償効果があることが分かった。さらに、これらの水溶性金錯体はP388に対して若干の制ガン活性があることが分かった。
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