研究課題/領域番号 |
05209227
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
山村 剛士 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (00114702)
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研究分担者 |
千喜良 誠 中央大学, 理工学部, 教授 (70006328)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ジンクフィンガー / サイトコア / 亜鉛 / NOESY / XAFS / 距離幾何学 / 分子動力学 / ペプチド錯体 |
研究概要 |
【1】本計画は、Cys-X-Y-Cys型のアミノ酸配列を含むBoc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-OMe、Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-Cys-OMe、Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-Met-Gly-His-OMe等のモデルペプチド錯体を用いて、ジンクフィンガー蛋白質の金属結合サイトを有機溶媒中で再現し、ジンクフィンガーの亜鉛結合部位に於ける配位・配座相関を明らかにすることを企てた。 【2】Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-OMeの水銀錯体を単離精製した。亜鉛錯体はNMR的にわずかに汚い。ペプチド配位子Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-Cys-OMeの合成は、システインの脱保護に問題を残しておりその精製法の確立までには到らなかった。Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-Met-Gly-His-OMeはBoc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-Met-OMeまでの合成・精製を完了し、現在ノナペプチドへと伸ばしている。 【3】Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-OMeの水銀及び亜鉛錯体の^1H及び^<13>CNMRバンドを完全に帰属し,NOESYを用いてH-H間距離を求めた。 【4】Boc-Cys-Pro-Leu-Cys-Gly-Ala-OMeの水銀及び亜鉛錯体の構造を、距離幾何学によって求めた。この結果は更に、距離制限付き分子動力学で精密化した。これによって、Cys-Pro-Leu-Cys部分の水素結合性やGly-Ala部分の伸長方向と水素結合との関係を明らかにした。 【5】Boc-Cys-Pro-Leu-CysOMeの亜鉛錯体の構造を分子動力学を用いて解析し、亜鉛が5配位である可能性が得られた。XAFSの解析は4配位を示した。
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