研究課題/領域番号 |
05215221
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
太田 幸則 名古屋大学, 工学部, 助手 (70168954)
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研究分担者 |
小栗 章 名古屋大学, 工学部, 助手 (10204166)
井上 順一郎 名古屋大学, 工学部, 助教授 (60115532)
前川 禎通 名古屋大学, 工学部, 教授 (60005973)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 酸化物高温超伝導体 / 強相関電子系 / 電子構造 / ハバード模型 / t-J模型 / d-p模型 / 厳密対角化法 / 変分モンテカルロ法 |
研究概要 |
銅酸化物高温超伝導体の発現機構に関して、膨大な実験事実の蓄積及び理論的研究から、種々の模型が提案され活発に議論が展開されてきた。我々は、銅酸化物系が基本的に強層関電子系であるという観点から、次のふたつの点について、計算物理学的手法を採用することによって研究を行った。まず、銅と酸素イオン上のいくつかの軌道から成る少数クラスターの電子状態を調べた。これよりある程度高いエネルギー領域までの電子状態を、特に実験事実との整合性という観点から理解した。また、系の低エネルギー領域を正しく記述するモデルハミルトミアン、およびパラメータの値を導出した。次に、導出されたモデルハミルトニアンの低エネルギー領域におけるダイナミクスを調べた。本研究では、ランチョス法を用いた少数有限系の厳密対角化の方法、多体強束縛法、変分モンテカルロ法の各手法を、系のサイズや調べたい内容等に応じて使い分けることにより多面的に、しかし銅酸化物に対して集中的に利用してきた。以上の研究を通して、銅酸化物高温超伝導体の電子状態の解明、さらにその発現機構の解明にせまることができた。
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