研究課題/領域番号 |
05216210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道東海大学 |
研究代表者 |
高橋 孝三 北海道東海大学, 工学部, 教授 (30244875)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 生物源粒子 / 海洋環境トレーサー / 生物生産性 / 亜寒帯海域 / フラックス / 季節環境指標 / レディオラリア / セディメント.トラップ |
研究概要 |
当研究室では、生物生産性の高いことが知られている北太平洋亜寒帯海域でのオパール粒子フラックスについて研究を行った。特に、季節環境指標、湧昇流指標、及び生産性指標のトレーサー種について、またメソスケールでのフラックスの類似性について次ページの出版物中で著述したような知見が得られた。 北太平洋東部亜寒帯でのフラックスとあわせて、中部亜寒帯でのフラックス計測も行なってきた。すなわち、アリュウシャン列島南部の海域におけるセディメント.トラップ設置点SA(Subarctic Pacific)及び、ベーリング海での設置点AB(Aleutian Basin)での継続計測である。これは、当研究室のティームと北海道大学水産学部.米田義昭教授の率いるティームを中心とした国際共同研究である。全粒子フラックスにあわせて、生物起源の粒子フラックスの研究が現在進んでいる。 また、熱帯モンスーン気候にともなうアラビア海の粒子フラックスに関しても研究を開始したところである。この海域では、レディオラリアをはじめ)、その他の生物起源の粒子に関しても解析が現在進行中である。モンスーン湧昇流と全粒子フラックスそしてレディオラリアのフラックスが密接な関係にあることが分かった。このアラビア海でのフラックスの研究は、ドイツのハンブルグ大学のVenu Ittekkot教授を中心とする国際共同研究の一貫であり、当研究室では生物起源の粒子について担当している。GOFSU.S.A.の大規模なティームもアラビア海に遠征が決まった現在、我が研究室でも今後おおいなる貢献をしたいと考えている。 以上、生物源粒子フラックスの海洋環境トレーサーとしての概念を、北太平洋亜寒帯およびアラビア海からの例をいくつか用いて簡単に述べた。今後も我々のティームの総力をあげて粒子フラックスの研究に努力したい。
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