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隕石中の星間物質の探査とその惑星系への進化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05217203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

圦本 尚義  筑波大学, 地球科学系, 講師 (80191485)

研究分担者 末野 重穂  筑波大学, 地球科学系, 教授 (30110513)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード酸素同位体 / 隕石 / 高温包有物 / 2次イオン質量分析法
研究概要

本研究では,2次イオン分析法(SIMS)による酸素同位体比のその場測定という新しい手法を用いアレンデ隕石中の粗粒白色包有物中の酸素同位体比を測定した。また,酸素同位体比の局所分布と鉱物の結晶成長に対応する形態的特徴とその分布をむすびつけるため走査電子顕微鏡とEPMAにより元素組成分析を平行して行った。その結果,酸素同位体比は鉱物間で異なる値をもっているが,鉱物内ではほぼ均一に分布しており,化学組成のゾーニングとは独立した分布をしていることが明らかになった。この結果は,従来の白色包有物の成因説の全てと矛盾している。つまり,包有物が固結後,太陽系星雲内の加熱による酸素の固体内拡散を通じた同位体比交換の証拠はなかった。したがって包有物を構成している全ての鉱物種を結晶化した環境は異なる同位体比組成をもっていたことが判明した。これらの事実を総合すると,次のような白色包有物の成因が推定される:太陽系のとなりの星の囲りで星間塵が形成された。その星間塵は,太陽系星雲ガスと化学反応をおこし,異なる同位体比をもつダストの集合体となった。この期間はおよそ100万年間である。その後太陽系星雲よりメルトが凝縮し、太陽系の同位体組成の鉱物が形成された。この最後のプロセスは数日の期間内におこった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yurimoto,H.: "Nagative metal-ion source for secondary ion mass spectrometry" Rev.Sci.Instrum.64. 1146-1149 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yurimoto,H.: "In-situ oxygen isotopic analysis in Allende CAI." Papers presented to the 18th sympos.Antarct.Meteor.18. 117-118 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yurimoto,H.: "Inter and intra crystalline oxygen isotope distribution of fassaite in Allende CAI." Lunan Planet.Sci.Conf.XXIV. 839-840 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 圦本尚義: "第4版実験化学講座13.表面・界面.2次イオン質量分析" 丸善, 439-451 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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