研究課題/領域番号 |
05217205
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上野 宗孝 東京大学, 教養学部, 助手 (30242019)
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研究分担者 |
半田 利弘 東京大学, 理学部, 助手 (40202270)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 赤外線カメラ / 天文観測 / 我々の銀河系 / 暗黒星雲 |
研究概要 |
広視野赤外線望遠鏡を製作しそれを用いて銀河系中心領域からサーベイ領域を銀河面方向に拡大する観測を行なった。 本システムには短焦点望遠鏡のニュートン焦点にコマ補正光学系を設置、冷却干渉フィルターをマウントしたPtSiカメラを用いた。このシステムを用いることにより広い視野(32分×40分角)を比較的高い分解能(4秒角)で観測可能となった。特に口径比(F値)が3.5と小さいことより、拡がった天体(銀河や暗黒星雲など)の観測を非常に効率良く行なうことが可能であることがわかった。このシステムの製作及びこれを用いた観測には東京大学理学系研究科修士課程の和田武彦が参加した。本年はこのシステムを用いて銀河中心部から外周部にサーベイ領域を拡大し、現在2ミクロンで20平方度を越える領域をカバーした。これまで十分な空間分解能を持った赤外線観測は1平方度程度のものであり、我々の観測は群を抜いている。このデータを用いて銀河中心部の暗黒星雲の分布が明らかになりつつあり、その一部の成果は国際学会で発表し、その集録は現在印刷中である。またこれまでの結果より、赤外線で我々の銀河や系外銀河の観測を行なうと、暗黒星雲などを含めたダストの吸収量を効率良く見積ることができることがわかり、この手法はこれから多くの領域に拡張可能であることを明らかにした。これらの結果は現在投稿準備中である。 さらに多領域のデータを収集するために来年度海外の良好なサイトに本システムを持ち込み、大規模な赤外線掃天観測を行なうことを計画している。
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