• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

データ抽象化に基づく超並列システムの記述と処理方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05219210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

荒木 啓二郎  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (40117057)

研究分担者 岡村 耕二  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (70252830)
高木 利久  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30110836)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード超並列処理 / データ抽象化 / 形式的仕様 / 段階的詳細化 / 性能評価用シミュレータ / アニメーション / 並列化コンパイラ / データ分割
研究概要

本研究では,データ抽象化に基づくシステムのモデル化とその形式的仕様記述法を用いて,超並列処理システムの記述を試みて,その記述法の特質の分析,超並列処理アプリケーションへの適用,並びに,記述された超並列処理システムの高効率実行方式の提案を自指す.本年度は,主として,仕様記述言語zを用いた形式的仕様記述,ならびに,超並列処理システムの実現方式に関して,以下のような研究を行った.
1.形式的仕様記述とそれに基づくシステム開発
システム開発法として,Zによる形式的仕様記述から段階的詳細化によって実現へと導く方法,Miranda等の関数型プログラミング言語による仕様アニメーションないしプロトタイピングに基づく方法の二通りを検討した.いずれの場合も,各種の支援ツールを用意して効率よく開発を行うことを目指している.元来プログラムに対して定義されたスライス操作を,形式的仕様に対して定義して,仕様記述および分析の効率化をはかっている.また,対象となる応用領域レベルでの表現と仕様レベルでの表現との間での詳細化と抽象化とを自由に行うことにより,システムの記述を支援する機能について検討した.
2.超並列処理システムの処理方式
処理方式に関して,並列計算機システム評価用シミュレータおよび並列化コンパイラに関する研究を行った.超並列計算機システムの性能評価において,メモリアクセスの種類に応じて確率を用いたシミュレーションとアドレストレースを行うシミュレーションとを切り替えることによるシミュレーションの高速化手法を提示した.並列化コンパイラに関して,データ分割問題のより一般的な解決をはかり,さらにはスケジューリングとデータ分割,プロセッサ分割などの自動並列化コンパイラにおける種々の問題に対する統一的な取扱いを行うことを目指して,従来の制御依存グラフを拡張したデータ分割グラフを定義し,それを生成するアルゴリズムを与えた.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 大森洋一: "アドレストレースを利用した並列計算機のパラメトリックシミュレータ" 情報処理学会ハイパフォーマンスコンピューティング研究会. 48-15. (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Maruyama: "Type Checking Slicing" Proc.InfoScience'93. 418-424 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Oda: "Specification Slicing in Formal Methods of Software Development" Proc.COMPSAC'93. 313-319 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Oda: "Application of Slicing Technique to Formal Specifications" Proc.JCSE'93. 203-210 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 中西恒夫: "DPG:データ分割グラフ" 情報処理学会計算機アーキテクチャ研究会. 104-16. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古木良子: "Human-Orientedな形式的仕様記述法" ソフトウェアシンポジウム'94. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi