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多様な情報に基づく感性形成機構

研究課題

研究課題/領域番号 05220205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

沼尾 正行  東京工業大学, 工学部, 助教授 (30198551)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード感性情報 / 人工知能 / 学習 / 音楽 / 編曲 / 洗練 / 感性 / 個性
研究概要

感性情報には解釈すべき制約条件が多数あり,それらをあらかじめ少数の規則により与えることは困難である.さらに主観的で刻々と変化する状況に依存するので,処理法が静的には定義されず,動的に獲得せねばならない.人工知能における学習の手法を用いて「感性形成」を行ない,制約条件を学習させることがこのような感性情報に対処するための有用なアプローチとなる.この観点から,音楽の編曲を題材とした感性形成について研究し,実際にシステムを構築して実験を行なった.
その結果,初期理論を用いて編曲を行なった場合と,感性形成による曲の洗練を行なった後に編曲を行なった場合とでは,それぞれ20〜60%,40〜80%の割合で作曲家の編曲とコードが一致した.洗練によって平均20%の一致率の向上が見られる.これは,訓練例中の特徴あるコードの選択法を学習でき,それが編曲対象の曲に反映されていることを示す.ただし,編曲対象の曲に特殊なコードばかりが使用されている場合には,洗練による一致率の向上は少ない.実際に聴いてどのように感性に訴えるかの比較も行ない,曲の雰囲気が改善されていることを確かめた.
さらに,「明るい」,「暗い」,「好き」,「嫌い」といった音楽についてヒトの持つ感性を学習の手法を用いて抽出する研究も行なった.和音および短いメロディを自動生成し,被験者10人の持つ感性を対話形式で入力し,学習するシステムを作成した結果,曲についての一般的な感性および各人の個性的な感性の両方を抽出することができた.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] キッスィリクン,沼尾正行: "非決定的,無弁別なリテラルを含む論理プログラムの学習" 人工知能学会誌. 8. 46-54 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 沼尾正行: "並列グラフリダクションシステムの学習能力" 情報処理学会研究報告. 93-AI-89. 65-73 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大谷紀子,沼尾正行: "プログラミング言語の学習過程におけるイメージの役割" 日本認知科学会R&I研究分科会. 1. 1-9 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大谷紀子,沼尾正行: "人間の学習はイメージにより加速されるか?" 日本認知科学会大会論文集. 10. 198-199 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 山口幸志,沼尾正行: "自動編曲システムにおけるコード進行の学習" 人工知能学会全国大会論文集. 7. 105-108 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 河辺信吾 他: "イメージを用いた推論のコンピュータモデル" 人工知能学会全国大会論文集. 7. 11-14 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 沼尾正行,大谷紀子: "日本認知科学会テクニカルレポート,No.22" 感性への計算的アプローチ, 75 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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