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音楽演奏における感性情報の抽出と分析

研究課題

研究課題/領域番号 05220218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

大串 健吾  京都市立芸術大学, 音楽学部, 教授 (00203745)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード感性情報 / ペダリング / タイミング / ダイナミクス / 心理的印象 / 演奏
研究概要

演奏者が異なれば、同じ曲でも異なって演奏される。演奏者は自分の解釈を実際の演奏として表現するためには、楽器のさまざまな物理量を制御するわけであるが、ピアノの場合だと、各音符の打鍵のタイミング、強さ、ペダリングがとくに重要である。つまり、これらの物理量は演奏の印象を支配する感性情報とみなすことができる。今年度は主としてこれらの感性情報がChopinのワルツの一部を複数の演奏者の異なった演奏に対する聴取者の印象とどのように関連しているかを調べた。まず、演奏のタイミングについては、打鍵のタイミングの差異とそれらの演奏を聴いたときの聴取者の心理的印象の間の相関係数は0.55-0.57で、かなりの相関があることが示された。また演奏意図とタイミングの間にも明確な関連性が観測された。次に演奏のダイナミクスも、ピアノによる演奏意図の表現において重要な役割を果たすと考えられるが、演奏の打鍵の強さの差異とそれらの演奏を聴いたときの聴取者の心理的印象の差の間の相関係数は0.19で、あまり相関がないことが示された。さらに、ペダリングが演奏によってどのように異なり、それがどのように聴取者の心理的印象に結びつくかを調べた。その結果、ペダリングの状況は、演奏意図よりも演奏者により強く依存しており、タイミングやダイナミクスの物理空間と好ましさの相関はあまり強くなかったが、ペダリングの物理空間と好ましさとはかなり関連が強いことが明らかになった。
その他に、演奏者と楽器の違いのどちらが聴覚的印象により大きな印象を与えるか、また視覚的な情報の心理的印象への寄与度についても調べた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 武村,美穂子・大串,健吾: "フルートの音色におよぼす演奏者,楽器および聴取位置の影響" PIPERS. 146号. 90-94 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 佐久間,真理・大串,健吾: "打楽器演奏における演奏者の意図の伝達-視覚と聴覚の相互作用-" 日本音響学会誌. 50巻7号予定. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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