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「時間」表現の「空間」構造-絵画における視覚要因の分析を通して-

研究課題

研究課題/領域番号 05220225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関樟蔭女子短期大学

研究代表者

三浦 佳世  樟蔭女子短期大学, 人間関係科, 助教授 (60239176)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード絵画・写真(2次元静止画像) / 時間印象 / 空間要因 / 記述選択法 / 因子分析・クラスター分析 / 視覚特性
研究概要

静止した「空間」表現の中に「時間」印象を感じることがある。例えば、絵画や写真の中に、"一瞬"や"過去"、"持続する時間"等を感じることがある。この場合、いったいどのような「空間」要因が「時間」印象の生起に関与しているのであろうか。本研究は、芸術作品を刺激として、画面から感じられる時間印象の構造を探るとともに、それを規定する空間要因(視覚要因)の分析を通して、感性情報処理の一端を考察するものである。
刺激には近代から現代に制作された芸術作品(絵画または写真)を採用し、現代における時間のあり方を併せて検討することとした。自由記述による予備実験を経て、32の刺激および60の形容語を選び出し、各刺激に当てはまる形容語を、132名の被験者に選択させた(記述選択法)。単純集計の結果から点相関係数を算出し、因子分析およびクラスター分析を行った。
画面に感じられる時間印象については、「過去-現在-未来に渡る時間軸でのある時点」、その間を穏やかに流れる「持続する時間」、「時間の停止」、そして時間そのものではないが時間と深く関わる「動き(変化、速度)」が抽出された。
表現法の観点から概観すると、「過去-現在-未来」の時間軸には色彩の影響が、「持続する時間」には安定した構図が、「停止した時間」には比較的単純な構図と余白による心理的な投映効果の余地が示され、一方、「動き」には細かな画面分割や激しい筆遣いが見られた。
今後は、作品の選択を再考し、視覚的要因との関係づけを充実させるとともに、鑑賞のみならず制作の方向からの検討も行う計画である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 三浦,佳世: "「空間」表現に見られる「時間」印象-絵画と写真を材料として-" 基礎心理学研究(学会抄録). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Kayo Miura: "Time impression in spatial exression:Psychophysical analysis of modern pictures." Perception(17th ECVP Abstract). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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