研究課題/領域番号 |
05221222
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡崎 正之 大阪大学, 歯学部, 助教授 (30107073)
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研究分担者 |
山賀 保 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30127310)
寺岡 文雄 大阪大学, 歯学部, 助手 (00099805)
荘村 泰治 大阪大学, 歯学部, 講師 (10154692)
高橋 純造 大阪大学, 歯学部, 教授 (80029149)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 波形データ処理システム / 歯根膜 / バイオメカニクス / インパルスハンマ / コラーゲン / 減衰振動 |
研究概要 |
生体の歯根膜は、歯と歯槽骨を単に機械的に結合しているだけではなく、力学的に見ても、外力に対する吸収緩和作用も持ち備えている。一方、高齢化社会を迎え、歯の大切さが再認識されつつあるが、う蝕や歯周病によって抜歯を余儀なくされた人々にとって、この天然歯に近い人工歯をいかにして得るかは、人生を大きく左右すると言えるかも知れない。従来から用いられている義歯は、咬合、味覚の面から見て十分とは言えず、最近脚光をあびているインプラント人工歯根も上述したような生体力学的観点からして好ましいとは言いがたい。そこで、本研究では、このような天然歯と類似した機能を有する人工歯根の開発に取り掛かった。 本年度は、前年度備品の精密万能材料試験機、サーボパルサー(既存)に加えて、新規購入したパーソナルコンピュータ、超小型加速度変換器、ストレンアンプにインパルスハンマを組み合わせることにより、平成4年度で試作したシステムに改良を加えた。その結果、前年度では間接的な加速度測定しかできなかったが、本年度は直接歯牙の動揺度を測定することが可能になり、ヒト天然歯の波形データも得られるようになった。また、模擬歯根膜としてシリコーン、コラーゲンを用い歯牙模型用人工歯に配し、一方アパタイトコラーゲン複合体により模擬歯槽骨を作成し波形データ測定を行ったところ、人歯に比べると減衰挙動はかなり異なるものの、組成や形態を工夫すれば天然歯根膜の挙動に近付けられる目処がついた。本年度は動物実験が十分できなかったが、来年度はさらにラット、犬、ヒトの天然歯のデータを蓄積し、人工歯根膜開発のための基礎実験を行いたい。
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