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超臨界流体による成形体の脱溶媒

研究課題

研究課題/領域番号 05222215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

滝嶌 繁樹  広島大学, 工学部, 助教授 (10188120)

研究分担者 佐藤 善之  広島大学, 工学部, 助手 (50243598)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード超臨界流体 / 抽出 / 乾燥 / 超硬合金 / 射出成形体 / バインダー / シリカゲル / ゾル-ゲル
研究概要

試料として超硬合金(10%のコバルトを含むタングステンカーバイド)の射出成形体を用い、超臨界二酸化炭素によるバインダーの除去について検討した。バインダーには低分子成分としてパラフィンワックスとステアリン酸,高分子成分としてポリエチレンとポリブチルメタクリレートを用い、バインダー添加量及び低分子成分と高分子成分の比を種々変えて試料を作成し、種々の条件でバインダーの除去(脱脂)を行った。1.脱脂率の検討結果 温度,圧力,時間等の脱脂条件及びバインダー組成と低分子成分の脱脂率の関係を検討した。その結果、温度及び圧力が高いほど脱脂率が高く、脱脂率と時間の関係はFickの拡散方程式で良好に相関できることが判明した。また、バインダー添加量が小さく、低分子成分の比が大きいほど脱脂率は高くなった。なお、従来の加熱脱脂法に比べて脱脂時間を大幅に短縮することが可能であった。
2.脱脂体の健全性の検討結果 バインダー添加量が4wt%で全バインダー中の低分子成分の割合が60wt%程度の試料では、検討を行った全ての脱脂条件で欠陥の発生がなかった。このバインダー組成からはずれるほど欠陥の発生の頻度が高くなった。脱脂条件は脱脂体の健全性にはあまり影響がなかった。
3.焼成体の強度の検討結果 健全性の良好な試料を焼成して3点曲げ強度を測定した。脱脂後の成形体中に残存しているバインダーの量が少ないほど焼成体の強度が向上し、従来法の製品の強度と同程度の値を得ることができた。
以上より、超臨界脱脂法では適切なバインダーを探索することにより脱脂時間を大幅に短縮することができ、製品の強度も従来品と同程度であることが分かった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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