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IKL-ALCHEMI法による3元規則合金の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 05223228
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

沖 憲典  九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (70037860)

研究分担者 板倉 賢  九州大学, 総合理工学研究科, 助手 (20203078)
桑野 範之  九州大学, 総合理工学研究科, 助教授 (50038022)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード多元合金 / 規則化過程 / ALCHEMI法 / 菊池線交差法 / 速度方程式 / 原子間相互作用 / 拡散速度
研究概要

本研究では、L1_0(CuAu)型規則化を示すCu-Au-Pd合金について、その規則化過程をIKL-ALCHEMI法を用いて解析した。ここでは主にhkl=001系統反射による面チャネリングにより、Cu,PdのAuに対する相対的な規則度を求め、646菊池線のhkl=001反射による分裂幅から平均の規則度を得、それらから各元素(Cu,Au,Pd)の規則度、すなわちL1_0規則格子のalpha-,beta-副格子点の合金組成を決定した。解析の結果、AuとPd組成の合計が50at%に近い場合は、AuとPdがalphaサイトを占有するが、50at%を越える場合はAuがCuと同じサイトを占めるような傾向があることが確かめられた。すなわち、Cu-Pd間の規則化の傾向の方がCu-Auの間規則化傾向より強く、過剰のAuが他方の副格子点の方に押し出されることになる。焼鈍初期ではAuとCuの規則度が比較的高い値を持っているが、焼鈍後期にはPdの規則度が高くなる。特にAuの規則度が相対的に低くなる特徴が見られる。これは、i-j原子間相互作用V_<ij>と易動度D_iはV_<CuPd>>V_<CuAu>>V_<AuPd>;D_<Au>,D_<Cu>>D_<Pd>であることの表れである。実際、この傾向を考慮に入れた規則化過程のシミュレーションにより実験結果を再現することができた。本研究により、IKL-ALCHEMI法によって多元合金の規則化過程を定量的に解析できること、解析結果から規則化に関する重要な情報が得られることがわかった。現在、Cu-Au-Pd合金での[L1_0+不規則fcc相]領域における規則化と相分解が競合して進行する過程の解析を試みている。さらに、これらの解析結果および解析技術をTiAlX(X=Mo,Nb etc)などの他の金属間化合物相における相変態過程に応用すべく予備実験を開始した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桑野範之 松本明善 梶原賢治 沖 憲典: "Annihilation Process of Periodic Antiphase Boundaries in Cu_3Pt Studied with Time Dependent Ginzburg Landau Model" Materials Transactions,J I M. 34. 1163-1168 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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