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ランタン銅酸化物の正方晶相と超伝導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05224203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

伊土 政幸  北海道大学, 理学部, 教授 (90111145)

研究分担者 小田 研  北海道大学, 理学部, 助教授 (70204211)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1993年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワード銅酸化物高温超伝導体 / ランタン銅酸化物 / 高温正方晶 / 高圧 / 構造相転移
研究概要

本研究では、La_<2-x>Sr_xCuO_4系の(高温)正方晶相(p>0.2)の超伝導特性を明らかにするため、T<Tcにおける電子比熱係数γの減少とマイスナー反磁性の大きさから超伝導体積百分率を調べた。T<Tcでのγの減少から正確な体積百分率を得るために常伝導状態のγ値(γ_N)を決める必要がある。今回は、Cuの一部をZnで置き換えることによって、超伝導を抑制しγ_Nを測定した。結果をまとめると、
(1)常伝導相と超伝導相におけるγ値の差から見積った超伝導体積百分率fは、xが0.2を越えたあたりからxの増加と共に小さくなっていく。しかし、x=0.22ではfはまだ80%を越えており、正方晶相の超伝導も十分バルク的であることが分かる。
(2)反磁性の大きさはフラックスの閉じ込めの影響を受けるため電子比熱系数γの測定に比べ信頼性が劣るが、やはり、(高温)正方晶相でも超伝導はバルク的との結果が得られた。
以上の結果から、常圧の正方晶相(x>0.2)は、高圧下における正方晶相と同様に、バルク超伝導を示すことが結論された。しかし、xが0.2を越える領域では超伝導がギャップレスとなるため電子比熱係数γはT<<Tcでも有限の値に留まる。La-Sr系ではxが〜0.2を越えると局在磁気モーメントが現れるが、このことがこの領域の超伝導がギャップレスとなることと関連しているものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Ido: "Pressure effect on superconductivity and structure transition in La_<2-x>Sr_xCuO_4" Physica B. (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nakano: "Magnetic properties and electronic conduction of superconducting La_<2-x>Sr_xCuO_4" Physical Review B. (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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