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開殻分子種をホスト・ゲストとする包接体結晶を利用する分子磁性体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05226211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

小林 啓二  東京大学, 教養学部, 教授 (50012456)

研究分担者 真崎 康博  東京大学, 教養学部, 助手 (60199677)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード分子磁性体 / ニトロニルニトロキシド / イミノニトロキシド / 強磁性相互作用 / 反強磁性相互作用 / スピン相互作用
研究概要

包接体結晶の新しいホスト化合物としてチエノチオフェン環を剛直部分構造とする化合物を設計・合成し、それらの磁気的性質をESR、SQUIDなどで調べるとともに、X線結晶解析を行い結晶構造からスピン相互作用について検討した。具体的には、チエノ[3、2-b]チオフェン(1)およびチエノ[2、3-b]チオフォン(2)にニトロニルニトロキシドあるいはイミノニトロキシドをスピン源として一置換させたモノラジカルあるいは二置換させたジラジカルを対象とした。これらの中、ニトロニルニトロキシド一置換体の(1)の結晶において弱い分子間強磁性相互作用があることが見いだされた。しかし、さらに低温では反強磁性相互作用が発現した。結晶構造解析の結果、硫黄原子と窒素原子の間に強いコンタクトがあり、一次元の分子鎖を形成していることが明らかになった。極低温では分子鎖間の反強磁性相互作用が勝ってくるものと推定される。ジラジカルでは、低温グラス中のESRのシグナル強度変化から、分子内スピン相互作用を検討した。その結果、パイ共役のトポロジーからの予測とは異なり、(2)のモノニトロニルニトロキシド体およびモノイミノニトロキシド体の双方で、分子内反強磁性相互作用があることが見いだされ、交互炭化水素系のスピン分極の規則は、ヘテロ環化合物には単純に当てはまらないことが分かった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小林啓二: "Critical Anomaly in Thermopower near the Spin-Density Wave Transition in Quasi-One-Dimensional Conductors." J.Phys.Soc.Japan.62. 1001-1005 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 小林啓二: "Anomalous Temperature Dependence in Resistivity and Thermopower of Some Radical Salts in SDW State." Synthetic Metals. 55. 2791-2796 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 小林啓二: "Determination of Band-Filling in Radical Salts with Plural Types of Columns from Anisotropy." Synthetic Metals. 55. 1756-1761 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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