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S波偏向異方性を用いた火山前線近傍の上部マントルの不均質構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05231211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

飯高 隆  東京大学, 地震研究所, 助手 (00221747)

研究分担者 中村 正夫  東京大学, 地震研究所, 助手 (10012949)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード火山前線 / ScS波偏向異方性 / S波偏向異方性 / マグマの上昇
研究概要

火山前線近傍の上部マントルにおいては、沈み込むプレート上面付近で生成されたマグマが上昇し、マントルウェッジ域に不均質構造を形成することが予想される。本研究では、この領域に対してS波の偏向異方性を用い検出し、上昇するマグマの形態を探ることを試みた。
火山前線近傍の全体的な領域を明らかにするために、遠地深発地震のS波のコアからの反射波であるScS波の偏向異方性を調べた。ScS波は同一地震を広範囲の観測点で調べることができ、その到達時刻が、P波、S波から離れているため、それらのコーダ波に混じらないため良好な記録が得られた。その解析の結果、火山前線を挟んで海溝側の東側の観測点においては、S波偏向異方性がほとんど観測されなかった。一方、火山前線の西側の観測点では、明瞭なS波偏向異方性が観測され上部マントルに異方性領域が存在し、上部マントルの不均質構造が示唆された。また、地震波速度やQ値のトモグラフィーの結果と比較すると、明瞭なS波偏向異方性が観測された観測点の下のマントルウェッジに低速度域や減衰域が得られ、偏向異方性の解析結果と調和的な結果が得られた。
また、ScS波の解析だけでは、異方性領域が沈み込むプレート内部にあるのか、またその上のマントルウェッジにあるのか限定が困難であるため、深発地震の解析もおこなった。その結果、ScS波の偏向異方性が観測された観測点においては、深発地震のS波においても偏向異方性が観測され、その偏向方向はScS波とS波について同様の方向が得られ、マントルウェッジにおいて異方性領域が存在することがわかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Iidaka: "Shear-Wave Polarization Anisotropy in the Upper Mantle from a Deep Earthquake" Phys.Earth Planet.Int.(in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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