研究課題/領域番号 |
05231225
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
能田 或 京都産業大学, 教養部, 教授 (30065841)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 太古代 / イスア地域 / Amitsoq片麻岩 / 38億年 / マントル進化 / depleted mantle / Rb・Srアイソクロン / Sm-Nd系 |
研究概要 |
西グリーンランドには太古代初期の岩石が広く分布している。なかでもlsua地域は、Amitsoq片麻岩に挟在して各種堆積岩、火山岩の存在が知られている。1971年にMoorbath達によって報告されたRb-Sr年代3980Maは改訂され3690-3750Maの範囲の4年代が得られた。鉛-鉛法やウラン-鉛年代(ジルコン)では、3600-3750Maであった。'80年代に開発されたSHRIMPによるジルコン年代は3820-3870Maが得られた。またSm-Nd法では3770、3780Maが報告された。 Sr-Nd同位体による地球進化論ずる試みは、最近ではその焦点が太古代に移りつつある。Amitsoq片麻岩などlsua地域の岩石についてのNd同位体初生値>0であることから当時すでにLREEに乏しい“depleted mantle"が存在していたこと、またその領域が分化したのは地球史の初期であることの可能性がHamiltonらによって示唆された。その後のNd同位体の研究もこの見解を支持している。いっぽうそれら岩石のSr同位体初生値はマントル進化線よりも上にあり(epsilon_<Sr>>0)_1これらはLIL元素に富んだ領域から生じたものと主張されてきた。NdとSr各々の同位体から推定される太古代初期のマントルの進化についての見解の矛盾は更なる考察が要求されるところである。 '90年に採集した同地域のAmitsoq片麻岩10試料の主要・微量元素、Rb-Sr系、Sm-Nd系の分析の結果について検討した。ありうる年代は30〓35億年の間であるとおもわれるが、現在の時点では信頼に足るRb-srアイソクロンを得ることには成功していない。Sm-Nd系では試料のSm/Nd比の変動幅が小さ諫めに、困難が予想される。 今後さらにlsua地域の枕状構造を示す玄武岩起源の角閃岩やコマチアイトについても解析を進める。
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