研究分担者 |
橋田 俊之 東北大学, 工学部, 助教授 (40180814)
山崎 仲道 高知大学, 理学部, 教授 (50036589)
林 一夫 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (30111256)
高安 秀樹 東北大学, 大学院・情報科学研究所, 教授 (00183062)
由佐 悠紀 京都大学, 理学部, 教授 (90025403)
佐々 宏一 京都大学, 工学部, 教授 (40025953)
中塚 勝人 東北大学, 工学部, 教授 (60005345)
水田 義明 山口大学, 工学部, 教授 (20107733)
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配分額 *注記 |
45,500千円 (直接経費: 45,500千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
1994年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1993年度: 13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
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研究概要 |
研究目的を達成するために,3つの課題(1)マルチクラックキャラクタリゼーション(AO1班),(2)マルチクラック貯留層制御(AO2班),(3)地殻熱水流動と岩石変質メカニズム(AO3班)を研究の柱として選定した。総括班ではAO1-AO3班の研究成果に基づく熱抽出シミュレーション法の開発に関する研究班横断ワーキンググループを発足させ重点的共同研究を実施した。これにより,マルチクラック型の貯留層からの抽熱性能を予測するための基礎を構築することができた。 本研究領域は我が国の他の地熱開発プロジェクトであるNEDOの肘折フィールドならびに電力中央研究所の雄勝フィールドにおける高温岩体プロジェクトとも連携をとりながら研究を進めてきた。また,支援研究として科研費国際学術研究によりイギリス(ロンドン大学,Meredith教授),ならびにドイツ(ルール大学,Rummel教授)との国際共同研究を実施し,特にフラクタルと破壊,およびボアホールデータに基づくマルチクラックキャラクタリゼーションに関する共同研究を行った。 本総括班においては,年度毎の成果報告会と総括班会議の開催に加えて,研究成果の公表を目的とした公開シンポジュウムならびに公開ワークショップを開催した。平成5年11月16日には,「理学と工学分野におけるフラクタルに関するシンポジウム」を開催した。シンポジウムでは,以下の5名の講演(内外国人講演者3名)を受けフラクタルの基礎的考え方に関する討論を行った。平成6年11月1日には「フラクタル破壊力学に関するシンポジウム」を開催し、4名の招聘講師による講演会を行い,岩石破壊に観察されるフラクタル性,およびこの観察結果を用いた破壊現象のモデル化に関する討論を行った。平成7年11月1日には「クリーン地殻エネルギー抽出法の設計基礎論」を行い、11名の本研究メンバーを講師とする研究成果の公表を行った。計3回の成果報告と公開シンポジュウムの内容はそれぞれ成果報告書ならびにプロシ-ディングとして印刷されている。また,研究班およびワーキンググ-ルプ活動の有機的連携を促進させるために,ニュースレターを定期的に発行することにより,研究成果を速報するとともに各実験フィールドで得られたデータの共有化を図った。ニュースレターの総発刊数は10号であった。
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