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フラーレン類の光化学的分子変換

研究課題

研究課題/領域番号 05233204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

赤阪 健  筑波大学, 化学系, 助教授 (60089810)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードフラーレン / 炭素クラスター / シリル化 / シリレン / シラシクロプロパン
研究概要

本研究はフラーレン類の光化学的変換による有機ケイ素誘導体の合成及びそれらの機能材料への応用を目的とする。C_<60>やC_<70>の光化学的官能基化に、光化学的に発生させた有機ケイ素活性種であるシリレンやジシレン等との付加反応やポリシラン類の光誘起電子移動反応を利用し、シリル化による異原子クラスターを合成して、新しい機能性クラスター化合物群の創製を試みる。
本年度は光化学的に発生させ得る活性有機ケイ素種の中でも最も活性な二原子価欠損型活性種であるシリレンの付加反応に焦点を絞り研究を行なった。シリレンの発生方法としてトリシランの低圧水銀灯照射による光分解を用いた。シラシクロプロパン誘導体は、通常そのひずみゆえに空気や湿気に対して不安定なので、速度論的に安定化させるためメシチル基等の嵩高い置換基、いわゆる立体保護基を有するシリレンの付加を試みた。生成物はリサイクル型HPLCにより分離精製を行ない、カラムクロマトグラフィーによる精製も試みた。付加したシリレンの数をFAB-MASSスペクトルより求め、電子構造に関する情報を^1H、^<13>C、及び^<29>Si-NMR、IR、UV、CVスペクトル等を用いて得た。
付加体の構造は6,6-付加したシラシクロプロパン構造(1)で開環型のシラノアヌレン構造(2)でないことを明らかにした。付加の位置、数及び付加体の構造に関する理論計算を共同研究により行ない、実験事実を支持する結果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Akasaka: "Photochemical(2+3)Cycloaddition of C60 with Disiliran" Journal of American Chemical Society. 115. 10366-10367 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] T.Akasaka: "Reaction of C60 with Silylene" Journal of American Chemical Society. 115. 1605-1606 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] T.Akasaka: "Organosilicon Derivatives of Buckminsterfullerene" Fullerene Science & Technology. 1. 339-349 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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