研究概要 |
グラヤノトキシンIII(1)の全合成を達成した.先に合成したCD環部分(2)からアリルスルフィド(3)に導き,SmI_2によるケチルラジカル環化反応によりA環部分を立体選択的に作った.さらに,ケトアルデヒド(4)とし,SmI_2を用いて立体選択的ピナコール環化反応を行い,B環部分を構築,1の全合成に成功した.また,ビニグロール(5)の合成研究を行い,シス-デカリン骨格の構築方法を確立した.ジヒドロカルボン(6)よりケトエステル(7)を合成し,SmI_2によるケチルラジカル環化反応を行い,目的のシス-デカリン(8)のみを得た.
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