研究課題/領域番号 |
05234203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
市原 耿民 北海道大学, 農学部, 教授 (20000820)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 天然キラル分子 / 合成 / 生理活性物質 / アルタナル酸 / オッシラトキシンD / トウトマイシン |
研究概要 |
生物機能の化学的理解は医学、農学、生物学分野でますます重要性が増してきている。この状況の中で、生物機能物質の合成となると、骨格の構築や立体化学の制御が因難なため必ずしも容易ではない。数種の生物機能調節に関わる天然物を対象に有効な合成法を開発し、生物機能の解明につなげることを意図している。具体的にはバレイショ夏疫病菌の生産する植物毒素アルタナル酸、抗腫瘍活性が期待できるポリアセチレン系化合物やオッシラトキシンD、ホスファターゼ阻害物質トウトマイシンなどの天然キラル分子の全合成を目的としている。成果は以下の通りである。 1.最近アルタナル酸の立体化学を分解物の合成により確定したが、この分解物の前駆体を鍵物質としアルタナル酸の全合成に成功した。この過程で3-アシル-4-ヒドロキシ-5,6-ジヒドロピロン類の簡便な合成法を開発し、様々な類縁体の供給を可能にした。 2.α-D-グルコフラノースを出発原料としてポリアセチレンケタールの合成を開始した。オッシラトキシンDは推定生合成経路に基づき、分子内アルドール縮合および分子内マイケル型付加反応を鍵段階として、特異なスピロエーテル環を構築する。現在直鎖化合物より閉環反応の立体選択性を検討している。 3.トウトマイシンはジアルキル無水マレイン酸部分とスピロケタールを含むポリケチド部分がエステル結合したユニークな構造を有しているので、まずスピロケタールを含むC1-C18部分を合成し、これにC19-C26部分および無水マレイン酸部分を順次連結することにした。現在スピロケタール部分の合成に成功し、天然物の分解物と一致させた。残りのセグメントの合成も完了し、全合成へ向け連結を行っている。
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