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多点相互作用が可能な不斉空間の構築

研究課題

研究課題/領域番号 05234211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

青山 安宏  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00038093)

研究分担者 戸井 啓夫  長岡技科大学, 工学部, 助教授 (90126475)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード不斉認識 / 不斉ホスト / 不斉誘起 / ホスト-ゲスト
研究概要

糖をはじめとする種々の不斉ゲストを捕捉することができるレゾルシン環状四量体に対してL-プロリンを用いるマンニッヒ反応を行い、不斉ホストを得た。このものは分裂型のコットン効果を有する円二色性を示すことから4つのベンゼン環にプロペラねじれ型の不斉変形が生じていることが分かる。このホストは水中において種々のキラルゲストをとりこむことができ、とりこまれたゲストはホストのベンゼン環の環電流効果によりそのNMRシグナルが大きく高磁場にシフトする。比較的疎水性の高いゲスト(例えば、フェネチルアルコール、フェニルエチレングリコール、マンデル酸、Z-アミノ酸など)に対しては不斉識別能が見られ、各々のゲストのエナンチオマーはホストとの錯形成により異なった高磁場シフトを示す。すなわち、今回合成された不斉ホストは種々のキラルゲストに対してキラルなシフト試薬として機能することを示している。有機溶媒中で用いられるキラルなシフト試薬はよく知られているが、水中で用い得るものは殆ど例がない。この点、本ホストは極めてユニークである。一方、未修飾(アキラル)ホストとキラルゲストとの錯形成により誘起される円二色性の解析を行ない、不斉誘起が主にゲスト-ホスト間のCH-パイ相互作用に基づいていることを分子力場計算より確認した。今後の課題としてはより大きな不斉変形を有する不斉ホストを合成することであろう。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kenji Kobayashi: "CH-π Interaction As an Important Driving Force of Host-guest Complexation in Apolar Organic Media." J.Am.Chem.Soc.115. 2648-2654 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Kenji Kobayashi: "Binding of Amino Acids in Water to a Highly Election-Rich Aromatic Cavity of Pyrogallol on Resorcinol Cyclic Tetramer." Tetrahedron Lett.34. 5121-5124 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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