研究課題/領域番号 |
05235103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
野中 勉 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (00016528)
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研究分担者 |
波辺 正 (渡辺 正) 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70092385)
茂木 巌 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (50210084)
松岡 英明 東京農工大学, 工学部, 教授 (10143653)
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
池田 篤治 京都大学, 農学部, 教授 (40026422)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
119,100千円 (直接経費: 119,100千円)
1995年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1994年度: 34,200千円 (直接経費: 34,200千円)
1993年度: 54,900千円 (直接経費: 54,900千円)
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キーワード | 電極触媒 / 光電気化学触媒 / 電極界面 / エネルギー照射 / 超音波照射 / 有機電極反能 / 超精密制御 / 超分子機能 / 電子移動 / 電極修飾 / 電極反応 |
研究概要 |
本研究課題である「電子移動反応場の設計と制御」は電極表面のみならず、電極界面全体に及ぶ新しい電極修飾の概念、原理および手法の確立によって初めて達成されうるとの基本理念が、以下に述べる研究成果に基づいて検証された。以下に計画班員による成果に公募班員による貢献も加えて要点を述べる。 (1)電極界面の物質修飾による反応場の設計と制御 レドックス対、分子識別物質、不斉誘導物質、親/疎水性物質、触媒、酵素、生体系物質などの広範な機能性物質で修飾した電極が設計・作製され、それらの高度な機能を活用した高効率あるいは新規な分子変換の実現が大巾に拡充された。さらに、電解酸化重合法による高分子単分子膜形成の可能性が検証され、超分子機能への新しい展開が期待されることとなった。また、電気化学的異方性をもつ電極の設計と機能が急速に進んだ。 (2)電極界面の形態/状態修飾による反応場の設計と制御 電極表面の超高表面積化、巨視的不均一化、浸透性化など、並びに電解液界面の気相化、固相化、超流動化などによる新しいタイプの有機電気化学分子変換が創成され、従来の古典的な電解質溶液論や電気二重層概念を超越した理論の展開をみた。とくに、気相電解法の開拓研究は一層進み、実用的展開を指呼するところまで達した。 (3)電解液界面のエネルギー照射修飾による反応場の設計と制御 電導体電極系の電解液界面にプラズマ、光、磁場、超音波などの物理的エネルギーを照射することにより、電気化学的エネルギーだけでは不可能な新しい多様な有機電極反応が実現された。とくに、磁場と力学場の印加による著しい効果に関する研究が急伸し、新しい化学への展開が予見されることとなった。 (4)超微小電極界面反応場の設計と制御 公募研究により着手され、炭素繊維電極について成果が蓄積された。しかし、理論的側面に若干の不十分を残した。
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