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含フッ素複合系メディエーターの開発と有機フッ素化合物の高選択的合成への応用

研究課題

研究課題/領域番号 05235218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

淵上 寿雄  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (10016701)

研究分担者 昆野 昭則  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (50205572)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードメディエーター / 間接電解 / 電解部分フッ素化 / 酸化的脱硫 / 超原子価化合物 / 活性ハロゲン種
研究概要

本研究は新しい複合系メディエーターの開発と反応設計を行い、主に電極触媒作用を利用し、有用フッ素化合物創製のための部分フッ素化法や選択的分子変換を開拓しようとしたもので以下の成果を挙げることが出来、所期の目的をほぼ達成した。
1.臭素とフッ素からなる複合系メディエーターによる有機硫黄化合物の陽極脱硫モノフッ素化:フッ素化物イオン存在下での臭化物イオンのサイクリックボルタンメトリーから陽極酸化によりフッ素が関与した活性臭素種が発生することが示唆された。この複合型活性種はジチオアセタール類の脱硫モノフッ素化のメディエーターとして機能し、モノフッ素化体が高い収率と電流効率で得られた。
2.ヨードベンゼンとフッ素から成る複合系メディエーターの構築と部分フッ素化への応用:フッ化物イオン存在下、p-置換ヨードベンゼン類を陽極酸化すると相応する超原子価ジフルオロヨードアレーンが高収率で生成することが分かった。これらのジフッ素化体はいずれもジチオアセタールを脱硫しgem-ジフッ素化体を良収率で与えた。そこで易酸化性のp-メトキシヨードベンゼンを触媒量用い、同一系内で相応するジフルオロヨードベンゼンを陽極で再生循環使用したところ、同様にgem-ジフッ素化が進行し良収率で目的物を与えることが分かった。
以上のように新しいタイプの複合系メディエーターの構築を行うとともにこれらを利用しメディエーター反応による選択的モノおよびジフッ素化の最初の成功例を示すことができた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 淵上 寿雄: "超原子価化合物の電解合成" 化学工業. 45. 164-171 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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