研究課題/領域番号 |
05235224
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
柏村 成史 近畿大学, 理工学部, 講師 (50152632)
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研究分担者 |
庄野 達哉 近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (80025858)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 電極還元 / Mg電極 / メディエ-タ- / 脂肪族エステル / アルコ-ル / テトラフェニルポルフィリン |
研究概要 |
本研究では、従来既知の芳香族では電極還元がほとんど不可能であった脂肪族エステルを電極還元するための有効な方法を検討した結果、Mgを陰陽極に用いるという全く新しい方法により、脂肪族エステルを対応するアルコ-ルへ高効率で電極還元することに成功した。また、この研究をさらに発展させ、Mgをメディエ-タ-に用いて脂肪族エステルを電極還元する理想的な方法の開発を目的とした研究を行った結果、触媒量のMgイオンが存在すれば陰陽極に白金電極を用いた場合にも脂肪族エステルが電極還元出来ることを見いだし新しいメディエ-タ-系を開発することにも成功した。さらに、脂肪族エステルの電極還元におけるMgイオンの作用機構および、条件の最適化をも詳細に検討した結果、Mgイオンがメディエ-タ-として極めて効率良く作用していることを明かにし、また、メディエ-タ-としてはテトラフェニルポルフィリンとMgとの錯体(TPP-Mg)が最も効果的なことを見い出した。 以上の研究成果により、溶媒にTHF、水素源にt-BuOH、支持電解質としてLiClO_4メディエ-タにTPP-Mgを用い、常温、常圧の極めて温和な条件下で脂肪族エステルを対応するアルコ-ルへ収率良く電極還元する全く新しいかつ有用な方法が開拓された。
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