研究課題/領域番号 |
05236103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
諸岡 良彦 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (70016731)
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研究分担者 |
四ッ柳 隆夫 (四ツ柳 隆夫) 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00001199)
土田 英俊 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90063461)
黒田 裕久 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (00111930)
黒沢 英夫 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40029343)
岡本 佳男 名古屋大学, 工学部, 教授 (60029501)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
68,800千円 (直接経費: 68,800千円)
1995年度: 23,400千円 (直接経費: 23,400千円)
1994年度: 23,400千円 (直接経費: 23,400千円)
1993年度: 22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
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キーワード | 有機金属錯体 / 分子識別 / モノオキシゲナーゼモデル / 光学活性分子 / π-アリル錯体 / 修飾ポルフィリン錯体 / 人工酸素キャリヤ- / 微量金属の検出 / 酵素添加酵素モデル / 水素結合 / C_1-クラスター錯体 / 光学活性高分子 / アミノ酸の識別 / 溶媒効果 / C_2-クラスター錯体 |
研究概要 |
特異な機能を有する新規有機金属化合物の創生と、有機金属錯体の示す分子識別機能の原理解明を目指して研究を行った。主な成果は以下のとおりである。 特異な立置および立体選択性を有するチロシン水酸化酵素およびドーパミンβ-水酸化酵素の機能を再現するモデルを合成し、反応機構の照明に成功した。また、マンガンに酸素分子が配位した新規錯体を合成し、配位酸素がサーモクロミズムを示し、この原因が低温では配位子の水素が配位酸素分子と水素結合をつくることにあることを解明した。これは生体系でモノオキシゲナーゼが示す還元的な酸素分子の活性化の中間体に相当する錯体のはじめての合成例である(諸岡)。光学活性をもつ有機リチウム錯体を用いてメタクリル酸誘導体の重合を行い、一方向巻の螺旋構造を有するポリマーの合成に成功し、このポリマーが高い不斉識別能を有することを見出した(岡本)。多くの新規η^3-アリルパラジウム錯体を合成し、その配位構造の選択性と反応性を決定した(黒沢)。 二重架橋ポルフィリン亜鉛錯体がアミノ酸を不斉識別し、その原理がポルフィリン骨格上のアミド側鎖の多点水素結合によるものであることを明らかにした(黒田)。構造制御したリピドポルフイリン錯体を合成し、それが集合組織を形成することを確かめ、その微細構造と錯体部子過程の相関、分子雰囲気に影響を受ける酸素配位平衡、配位酸素の電荷分極構造等を明らかにした(土田)。微量のコバルトの検出に有用な新規コバルト錯体を合成し、その検出システムについて検討した(四ッ柳)。
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