研究課題/領域番号 |
05236210
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
|
研究分担者 |
馬場 凉 東京大学, 工学部, 助手 (70198951)
橋本 和仁 東京大学, 工学部, 助教授 (00172859)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 半導体 / 光増感 / 界面 / Ru錯体 / 人工光合成 / 光エネルギー変換 |
研究概要 |
有機金属錯体は植物の光合成の光反応中心として、また生体内での酸素運搬坦体としてなど生命現象の中で様々な重要な役割を果たしている。特に光合成は太陽エネルギーの高効率など化学変換のモデルとして非常に注目されており,その光励起の中心化合物であるクロロフィルや類似物質の光化学的、電気化学的特性の評価もさかんに行われている。その中でもRu錯体は励起状態の長寿命性や酸化還元能の強さなどから典型的な光合成モデル分子として最近とみに注目されている。 本研究では、このRu錯体の高い光エネルギーの化学変換触媒能に着目し、半導体微粒子とのハイブリッドによる高効率な光/化学エネルギー、光/電気エネルギー変換素子、光触媒の開発を目的としたが、ほぼ達成された。また、分子レベルでの基礎的な光化学的、電気化学的特性の評価に加え、半導体との界面における電子移動機構光電気化学的特性、光触媒作用などの検討も行われた。具体的には、新規有機金属/半導体微粒子複合系の構築を行い、その基礎的な特性を十分に検討して上で炭酸ガスの還元,光エネルギー変換触媒等への応用を試みた。 また、研究初年度として、有機金属分子および半導体微粒子の基本的な特性をおさえ、これらの複合化による新規な触媒の開発や光エネルギーの変換素子の作製のための指針を得た。特にRu錯体およびTiO_2、CdS半導体を中心にして検討も加えた。具体的には、以下のような研究課題が達成出来た。 1.分子レベルでの光化学的挙動の検討(有機金属分子の光化学的、光電気化学的特性評価) 2.分子集合体としての特性(分子間相互作用、分子間電子移動の定量的理解) 3.高活性半導体超微粒子の作製(粒径制御、光触媒作用の高効率化の検討)
|