研究課題/領域番号 |
05236213
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
遠藤 剛 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40016738)
|
研究分担者 |
冨田 育義 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (70237113)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 有機金属ポリマー / メタラサイクル / メタロセン / 反応性ポリマー / 高分子反応 / 骨格変換 / コバルタシクロペンタジエン / ヘテロクムレン |
研究概要 |
高分子の機能化を行う上で反応性ポリマーは、非常に重要な位置付けにある。本研究では新しい主鎖型反応性高分子の合成とその応用展開を目的に主鎖に反応性の遷移金属-炭素結合を有した新しいタイプのポリマーの合成を行い、その反応性ポリマーとしての応用を検討した。まず、分子内環化反応を起こさない様に設計したジインモノマーとコバルト錯体(CpCo(PPh_3)_2)との反応により、主鎖にコバルタシクロペンタジエン骨格を含んだ新規の有機金属ポリマー(M_n=150,000)が合成できることを明らかにした。得られたポリマーは有機溶媒に可溶であり、空気中でも安定であることが確認された。さらに、有機金属ポリマーの反応については、メタロセン構造をもつポリマーへの変換、ホスフィン配位子を用いたポリマー側鎖の変換等について検討し、高耐熱性有機金属ポリマーへの誘導や、ポリマーの溶解性のコントロールの方法を確立した。さらに有機コバルトポリマーの高分子骨格変換を伴った有機ポリマーの合成を目的に、イソシアナート類、二硫化炭素との反応をそれぞれ行い、高分子主鎖にピリドン骨格、ジチオラクトン骨格を含んだ有機ポリマーが合成できることを明らかにした。また、これらの結果により、主鎖型反応性高分子材料としての有機金属ポリマーの有用性を示した。
|